2013年4月21日日曜日

いきいきとプレイする。

4月16日 そよ風ペダル

ダンスの稽古は人数が減ったことによる修正を。


写真は集合写真ではありません。
ダンス稽古をしているときの一コマです。
みなさんの楽しい感じが良く出ていて、ダンスにもこの楽しい感じが溢れんばかりです。
大技も完成させて、もっと楽しくしましょう!

台本をはずしての脚本稽古が進みます。
なんだか少しずつ台詞が入り始めているようにも見受けられながら。
筒井さんから今回の作品の目指すべきところについて語られます。
今の状態がベストであると。
稽古を繰り返して演技を作っていくわけですが。
目指すものは演じないこと、作らないこと。
例えば現段階で完全に台詞が入っているわけではないので
話の流れのポイントだけ共通認識としておさえておいて
全員でなんとなくで状況を前に進めていく。
この感じが実は台詞が出てこなくなった時に顕著に表れていて。
台詞が上手くいっている時はその言葉を拠り所に安心してやり取りが進みます。
しかしその台詞の拠り所が無くなった瞬間、演技ではなくその場でのいきいきとしたやり取りが生まれてきます。
言葉ではなく、いきいきとした体の状態が見えてくる。
今そこにいることを楽しんでいるいきいきとした状態。
決して台詞を覚えないでいようと言うことではありません。
この状態を維持したまま演技していこうということです。
最後に筒井さんからのたとえ話。
演じることをプレイというわけですが、
ご存知のようにプレイには「遊ぶ」という意味合いがあって。
今回の作品で求められるのはこのプレイということ。
関係ありませんが綴りを変えると「祈り」になって。
作品のことを思った時に、このことがなんだか意味深だなと感じたのはまた別の話ですね。

台詞覚え。繰り返すことの強み。

4月16日 山口クラス

今日のワークは基本に立ち戻っての基礎ワーク3つと脚本の読み合わせから立ち稽古へ。
基礎ワーク1つ目は円陣になってみんなそれぞれが自分のポーズを決めて、リズムに合わせて自分のポーズをして誰かのポーズをする。ポーズを送られた人はまた、自分のポーズをして誰かのポーズをして送っていく。リズムがだんだんと速くなっていきます。
2つ目は円陣で立って誰かの名前を呼ぶ。呼ばれた人は誰かにタッチして、タッチされた人がまた名前を呼んで送る。タッチと名前の切り替えを繰り返していく。
3つ目は円陣で座って、昨日の食事と好きな色と好きなスポーツをそれぞれ決めて、目の前に歩いて来た人の決めたものを答えていく。やっている途中で山口さんが手拍子の数でテーマを変えていくので瞬時に切り替えていく。
今回は最初の頃にやっていたように、シンプルにゲームをしたわけですが、みなさん格段にレベルアップしている。知らず知らずに色んなことを身につけているわけで、積み重ねは大切です。

脚本稽古です。短い対話のシーンを選んで何度か読み合わせを繰り返します。読み合わせの度に山口さんから留意点が出されます。日常通りしゃべる→喋っている相手を意識して関係を作る→状況を想像してみる。これらをもとにして立って動きをつけていきます。関係性で誰に向くか、近づくのか遠のくのか。状況からみんなで一カ所にかたまったり、かたまりから一人追い出したり、全員で一カ所を注視したり。
みなさん台詞覚えに不安感を持っていますが。今日扱ったシーンに関しては何となく台詞が出てきはじめたような。この人の次に話の進み方から自分がこんな内容のことをしゃべるなとわかりはじめる。関係性と状況の変化や体の動きが手がかりになって台詞が出てくる。
台詞覚えって本を読んで言葉を覚えていく、お勉強の暗記作業のようなイメージがあるのだろうと。どちらかというと、好きな歌を何度も聞いて口ずさんでいつの間にやら歌えるようになっているというのに近くて。メロディーが物語の流れであったりするわけで。それなりに台詞覚えのコツというものもあるにはあるんですが。また機会があればということで。稽古を繰り返せば自然と覚えられますから。ご安心くださいませ。

2013年4月10日水曜日

言葉から離れてみる。

4月9日 そよ風ペダル

なんだか久しぶりのダンス稽古です。
曲に合わせて通したのが久しぶりだからそう感じるのでしょうか。
やはり、後半の大技三つに苦戦しています。
今日はそこを重点的に練習しました。

脚本稽古は最初から途中までを止めていきながら段取りを確認していきました。
そしてなんとなく予告はされていましたが、本当に脚本を外しての稽古に入ります。
詰まっても登場人物としてお互いにフォローしつつ話を進行していく。
状況を作っていくことを体感して、その場の役柄として存在し続ける。
そんなことを目指してのワークです。
そうは言ってもセリフが出てこないと戸惑ってしまします。
目指しているのは脚本を物理的に手放すということではなく、
言葉によって作られた決まり事を手放すことではないかと。
状況と設定だけを共有して、あとはその場で思うがままに演じてしまう。
作品創作のもともとがみなさんの即興から生まれたものです。
その時の魅力を取り戻すために一度書かれているセリフへのこだわりを捨て、とらわれず思うがままに演じてみようという試みです。
そうであれば脚本が手元になくても、シーンの流れさえつかんでいればお話を進めていけるのではないか。
嘘の演技を捨てて、実感のある演技を目指す。
言葉で言うのは簡単なのですが。
何度か繰り返して、なんとなくこういうことかというのが垣間見えてきました。
大切のするのは言葉よりもその場の雰囲気をどう作るか。
その雰囲気の中に自分がどういるか、居続けるか。
ワークの深度がひとつ進みました。

脚本で遊ぶ。

4月9日 山口クラス

前回の話し合いで公演に向けて動き始めました。
実は公演の演目が決まりつつあります。
上演時間の長さや、役柄と参加者人数・男女比など
物理的な問題はまだあるのですが。
それはそれとして、この脚本を使ってのワークに入りました。
読み合わせでみんさんの声をきいて、
その役柄がどんな風に立ち上がってくるかを確かめたり。
人によって独白が得意な人と対話が得意な人がいるので
みなさんがどちらなのかを確かめたり。
出演者の姿からその役柄がどう見えてくるのか。
背の高さを確認したり、全員の集合写真と
それぞれのペアで並んだ時にそう見えるかを写真におさめました。
最後に立ち位置を決めての立ち稽古。
ちょっとしたやりとりがものすごく面白かったり。
なんとなく配役を決める作業に入っているように感じました。
配役によっていろんな面白みが浮かび上がります。
可能性がたくさんありますが、さてどんな風に落ち着くのでしょうか。


2013年4月3日水曜日

セリフを自分のものにしていこう。

4月2日 そよ風ペダル

今日は体操と発声を手早く済ませ、
ダンス稽古はお休みで脚本稽古をメインでおこないました。
というのも、事情があって公演への出演ができなくなった方がいまして。
それにともない、出演できなくなった方のセリフを誰がしゃべるかなど、
セリフの割り振りの変更や、シーンの差し替えの確認をおこないました。
シニア劇団だからというわけではありませんが
さまざまな事情をみなさん抱えながら演劇の活動に参加されているわけで、
みなさんにとって演劇というのは、ちょっと特別な活動なんだと再認識しました。

脚本の変更をチェックして、あらためて完成稿です。
変更部分のシーンを立ち稽古しました。
最近の稽古では追加シーンや、後半のシーン稽古がメインだったので
最初の方のシーンを見るのは久しぶりでなんだか新鮮でした。
そよ風ペダルの脚本のセリフは内容だけが示してあって
みなさんが自分の普段の口調に合わせて
文語から口語に脚本を変換することが必要になります。
筒井さんから脚本完成ということで、さっそく脚本を手放して立ち稽古をしていきたいと。
口語に変換するわけで、セリフを一言一句たがえずに暗記する必要はありません。
セリフの内容、シーンの流れをおさえて、その場のやりとりとして立ち稽古を進めていき演技を作っていけないかという要望です。
そして、実はそうやってセリフと付き合っていく方が、効率的にセリフを自分のものにできます。
なんにせよ、作品づくりも本格化してやることが増えてきます。
体調管理をしっかりして、メンバー全員で無事に本番を迎え
興味深い作品をお客様に届けられるよう、着実に進んでいきましょう。

脚本を要素に分けて役柄を読み解く。

4月2日 山口クラス
 
今日は稽古見学がありまして、名前を扱うゲームから始まったあと、即興のワークをしました。
同人数で2つのチームに分かれて、片方のチームの人がもう片方のチームの人に次の設定を与えていきます。
 
・チームの中での好きな人
・チームの中での腹が立っている人
・このあとの用事
・この前の用事
・家族構成
・即興の中での目的
 
これをそれぞれが決めた後に、山口さんから即興の場所と置かれている状況の説明と始まり方が伝えられて即興スタート。
 
事前に山口さんから好きと腹がたっているという関係性は強めに表現することと、目的をどう達成していくかということの演出がそれぞれの人に入っています。
それぞれがどんな設定になっているのかは見ている方は知らないのですが、関係性や目的として何がしたいかがだんだんとあからさまになっていき、しかしそれぞれが目的を邪魔しあったり、関係のせいで話がこじれたりして見ていて大変面白い即興ができあがりました。
 
脚本が与えられた時に、役者が何の要素を着眼点として役を読み解き、シーンを作っていくとおもしろくなるかが示されているように感じました。
つまりはそのシーンに出ている役柄たちがお互いどんな関係性を抱えているのか。
そのシーンの前に何があり、この後どういう風に展開していくのか。
役柄のバックボーン。
そのシーンでその役柄は何を目的に動いているのか。
これらが見えてくると自然とそのシーンで伝えたいことや面白みが見えてきます。
 
即興のワークを終えた後は前回保留になっていた次回公演に向けての話し合い。
自分たちが何を見せたいか、そして現状で何ができるのか。
初めての公演だからこそ出てくる魅力というのがあります。
この話し合いの中にその魅力の片鱗があったように感じています。