2018年12月28日金曜日

即興劇、のセリフ

12月25日 そよ風ペダル 担当:飯坂


今日もストレッチからスタートです。
余談ですが、何個かボールが新しくなりました。
サイズが少し大きくなりました。
時間をかけてゆっくり身体を起こしていきます。
最後の声合わせも、だいぶはかり合っていましたが、一発で合いました。

今日は筒井さんが持ってきた脚本を読んでみます。
岸田國士『職業(教訓劇)』です。13ページからなる、1991年の脚本です。

男優はAからE、女優はAからDまでいます。
場所は新劇団の稽古場です。
稽古で即興劇をやってみる、という内容です。

この脚本の難しいところは、即興劇をやっているシーンとやっていないシーンがあるところ、そして即興劇なのに脚本があるところです。
つまり演じる時は、本当はセリフを覚えていますからスラスラ言えてしまうわけですが、 あくまで即興劇を「いま」やっている、という体で演じなければなりません。

これがなかなか難しいです。
しかし、うまくいくとよくわからない時間になって、とてもおもしろくなります。
来週もこの脚本をやってみるようです。

これで2018年の稽古は終わりました!
来年も頑張っていきます。
それでは良いお年をお迎えください。

2018年12月26日水曜日

参加し続けること。

2018年12月25日 小原クラス 担当:梶川

丁寧に柔軟体操をから始めていきます。
地味にしんどい。
繰り返して、可動範囲の広い体を手に入れたいものです。
稽古メニューは先週の通り。
ジップザップゾップと言葉回しとサブテキスト。
ジップザップと言葉回しは参加しまして。
ジップザップはゾップのときに一拍おいてしまうのをどうにかしてみようと。
ゾップだけをまわす練習でこの一拍をなくすことにチャレンジ。
自分に来たときに誰に回すかを迷うならば事前に決めておくのもひとつの方法かと。
参加し続けるということが一つのコツかもしれません。
今、どこに流れがあるかを確認し続けるということが、場に参加し続けるということに繋がります。
と言いつつ言葉回しはそういうわけにはいきません。
言葉が3つ回ると全体の流れをすべて把握するわけにはいきません。
自分に誰が回してくるのかの出どころ3人を覚えておいて、そこに注意しておく。
常にこの三人にアンテナを張り続けることが参加し続けることに繋がります。
同時に2つ回ってきて片方を取り逃したり、伝えたつもりで伝わってなくてなくなったり。
伝わったかどうかをしっかり確認することが大事かもしれません。
つまりは自分がどうかよりも、出処の三人や伝えた三人がどういった状態かを確認し続けること。
それは演技のコツにも繋がる話だと思います。
自分はできるだけ何もせず、周りに注意を向けて変化に対して素直に反応できる状態を維持し続けるということでしょうか。
サブテキストは発表してみなさんの演技について小原さんからコメントを。
人数が多くチームも多いので一度ずつの発表で時間となりました。
終了後は親睦会もおこなわれました。
仲良くなる期間を越えて、また年明けから改めて稽古開始です。

2018年12月24日月曜日

サブテキスト

2018年12月18日 小原クラス 担当:飯坂

今日は欠席の方が何人かいましたが、それでも16名でした。
とても賑やかです。

まずは簡単な体操からスタートします。
そのあと、脳をつかうワークを行いました。
まず、「あなた」という言葉を回していきます。同じ人から「あなた」を受け、同じ人に「あなた」といいます。
最後の人までまわったら、今度は「カレーライス」という言葉で、さっきとは違うルートでまわします。
何回か慣れた後、「あなた」と「カレーライス」を一緒にまわします。
最初はどちらかの言葉が消えてしまいました。
ふたつを同時にまわすのは難しいですね。
どうやら、相手に「あなた」が伝わっていないのに、一度言ったからもう伝わったと思ってしまうのが原因のようでした。
そこで小原さんから、「伝わるまで言いましょう」と指示が出ました。すると今度は何順もすることができました!
今後は3つまわすことを目標にするようです。

そして、ジップザップです。これは反射のワークです。
失敗した人から抜けて行きます。
最初は慣れなくて難しいですが、次第に慣れると早いスピードでできるかもしれません。


次は脚本読みです。小原さんが大学生と一緒にやったという脚本の抜粋です。
3チームに分かれて、役を決めて、実際に椅子などを置いて立ってやってみます。
椅子などは正面に向けて置きません。客席に向けて演技をするというよりは、その場にいる相手に向けて演技をして、それをお客さんが覗き込んでいるような感じにしたいそうです。

小原さんは今回、恋愛をテーマにした脚本を書きたいとのことです!
妻が病気の時に不倫…など、どこかで聞いたことのある話にしたいそうです。
その上で大切なことが、「サブテキスト」です。
調べると、「創作物の中で、登場人物や著者が明示的に文字としては現していない事柄を指す。 物語が進行するにつれて、聴衆や読者がその内容を察することができるようになるものである。」と書いてあります。
今日やった脚本の中で、恋愛のライバル?的な人から、缶ジュースをもらいました。季節は冬です。
受け取った人は「この缶、冷たい!」といいます。近くにいた恋人の男性は「うそ!?」と心配します。
しかし受け取った彼女は、「嘘だよ」というのです。
その缶が本当に冷たいのか、嘘なのかは、見ている人にはわかりません。
小原さんはその微妙なところを大切にしたいそうです。

来週までにテキストを覚えてくるように指示が出ました。
果たしてどのようなシーンができあがるのか、とても楽しみです。

2018年12月18日火曜日

今年は次回が最終回。

2018年12月18日 そよ風ペダル 担当 丸木

今日は富田ふれあい文化センターでの稽古でした。

最初は、ボールを使った体操、そして、ボールを使わない体操、ストレッチ。
開始から40分ほどかけてゆっくり体全体を起こす作業です。

休憩を挟んで再開。今回はメンバーが台本を持ってきていました。
その台本は、2人で演じられるもので、同じ台本を別の二組が演じました。

子供が母親を殺し、警察に自首するという、割とショッキングな内容の台本でした。

二組とも、子供を、あまり騒がない大人しい人として演じました。
ただ、その演技は台本上で指定されているものではありません。
みなさんが、どう感じてそう演じたのか、それ以外の可能性はなかったのか等についてメンバーで議論が交わされました。

次に、先週の続きで、自身の過去や情報を聞かれても、のらりくらりかわしてはぐらかすワークをもう一度おこないました
ここは誤魔化すのが上手な方と、つい情報を言ってしまう人と差がありましたが、それぞれの個性が出て、面白いものでした。

その次に、かわさずきちんと答えたあとに、その答えを自ら否定するというワーク。
そもそも、これは台本を作ることが難しいそうですが、肯定したものをすぐ後に否定するので、聞いているだけで頭がこんがらがります。
その上で、この状況を上手に成立する方法について色んな試みを行いました。
まだ具体的な内容には踏み込みませんが、これらのワークが次回の公演に活かされていきそうです。

次回は12月25日、その次は元旦でお休みです。
もう、今年も終わりへのカウントダウンです。


2018年12月17日月曜日

そよ風ペダル、再始動

2018年12月4日 担当:飯坂

そよ風ペダルの公演が終わって一月ほど立ちましたが、今日から再び始動します!

いつものボールストレッチから始まります。
そして、前回公演「ラベルの剥がされている水だよ」の感想を言い合いました。
自分の感想や、お客様に言われた感想などなど。

とってもおもしろかった!という感想と、なんだかよく分からなかったという感想ではっきり別れたようです。
しかしみなさんはやっていてとてもおもしろかったとのこと。

終わりに、次回作品もこのようなかたちでいきたい、と筒井さんからお話がありました。
はたしてどのような作品になるのか、とても楽しみです。

2018年12月11日火曜日

信頼のワーク。

2018年12月11日 小原クラス 担当:梶川

二回目です。
軽く運動をして、二人で背中合わせで座って揺れたり立ち上がったり。
背中側に立って、倒れてくる相手を受け止める。
信頼のワークですね。
仲良くなろうということで、ワークを積み重ねているわけですが、アンサンブルと個性ということがポイントになっています。
信頼するということは、もちろん仲良くなるうえで大切なことです。
背中を預けるといいますが、まさに相手に背中を預けていきます。
アンサンブルと個性というならば、背中を預ける時にはアンサンブルという要素でもって相手と関係を作りたいと思います。
でもそれと同時に倒れ方や受け止め方にも人それぞれ癖というか個性があります。
勢いよく倒れる人もいれば、恐る恐る倒れる人もいます。
力強く受け止める人もいれば、優しく受け止める人もいます。
そういった個性は、あるがままに受容できるのが素敵です。
そんな信頼に向けてのワークを積み重ね、後半は小原さんへの質問コーナーから演劇についての簡単なレクチャーになりました。
演出と役者の信頼関係の構築の時間となりました。
少しずつゆっくりとゆるやかな人間関係ができ始めています。



不特定個人。

2018年12月11日  そよ風ペダル 担当:梶川

今日は久しぶりに現代劇場の和室で稽古です。
ボールもないので、床に座ったり寝ておこなうストレッチでアップをしました。
今日は座学というかリサーチでした。
次回の作品のため、筒井さんが知りたいことを質問していきます。
劇団や習い事をして新しい環境に入ったときに、以前の自分の仕事などなどは周りに知らせますか?
自分のことあまり言いたくないね、という話になって、では質問攻めにされますが、のらりくらり誤魔化していくのを実際にやってみよう。

次回作のあらすじというか構想を今回はすでに知っているので、このワークも、なるほどこのためかという感じですか。
前回作品は初対面の人が出会って相手を探り合っていくということでしたが。
探り合っていくとして個人情報を特定されないようにする。
何かを否定してもそれが情報になるので、風呂敷を広げていかざる得ない。
次は一度質問された答えを後で覆すというワーク。
個人を特定しようとする動きと、そうすればするほど個人がわからなくなる状況。
そんなことがどうすれば面白く起こるかを知るために実験を重ねました。

2018年12月6日木曜日

仲良くなる。

2018年12月4日 小原クラス 担当:梶川

高槻シニア劇団に新しい劇団が設立されました。
講師は小原延之さん。
入団をまだ保留されている方もいますが、18人から20人の大所帯でのスタートとなりました。
というわけで12月の稽古テーマは「仲良くなる」。
演劇は集団創作ですから、チームワークや人間関係が重要です。
何をもってよいチームワークとするかは議論されるところですが、なんにしてもお互いを知ること。
というわけでまずは自己紹介からです。
といっても20人いるので手短に名前とこれまでの演劇経験とこれから劇団電で呼ばれたいあだ名を。
呼び名が決まったところで、名前を呼び合ってみるゲームを。
四拍のリズムでまずは自分の名前を二回言って、次の四拍で一回は自分の、二回目は隣の人の名前を言って名前を言うのが隣に移っていくと。
逆回りをしたり、一人飛ばしをしたり。
名前を呼んだり、呼ばれているのを聞いて、呼び名をなじませていきました。
休憩を挟んで次は好きなものでグループを作るゲーム。
好きな国はどこですか?好きな果物は何ですか?との小原さんの問いかけで答えを決めて、同じ答えの人を探してグループを作ります。
グループができたら座って待ちます。
落ち着いてあとは好きな理由を発表していく。
一人だけの時もありますが、それも個性です。
好きな理由を知ることや、その語り口でなんとなくその方の人となりがわかります。
次は誕生日や起きる時間を聞きあって、早い順に並びます。
いろんな人と声をかけあう機会にもなり、また偶然性で隣り合う人が変わってきます。
席順がシャッフルされることが実はとてもダイナミックな要素だなと思いました。
最後に数字のカードを使って早い順に並びます。
最初は単純に数字を言い合って並びますが、発展して数字が大きいほど大きなものを扱う仕事をしていることにして。
その仕事で扱うものの大きさから数字の大きさ予想して順に並んでいきます。
数字に対してどれくらいの大きさかは人それぞれで、そこに個性があります。
きれいに順番通りにはなりませんでしたが、そのような発想をするのかと知り合うこともまた興味深いことでした。
「仲良くなる」というと少し幼稚ば印象ですが、集団創作をするための基礎づくりをしています。
作品創作に対しての共通した価値観と同等の責任感を醸成しているように思います。
引き続き来週も仲良くなりましょう。