2019年2月26日火曜日

不条理の尖鋭化。

2019年2月26日 そよ風ペダル 担当:梶川

はい、ライブ企画の脚本の始まり部分が配布されました。
タイトルは委員会。
前回公演のラベルの剥がされている水だよと似た設定の作品になります。
一部、前回と同じセリフのやり取りがあったり、新しく書かれた部分もあって。
何だか前回より不条理さ加減が増している気がします。
ライブハウスということで客層が若くなるであろうという予想のもと、より不条理さを尖鋭化しています。
今日は読み合せから立ち稽古。
配役を変えながら何度も試します。
全員で脚本の内容を確認共有しながら、執筆を進める上での1ページあたりがどれくらいの時間なのかの確認と後々の配役のための試しをしました。
どんな配役になるのか、今回はどんな終わりになるのか。
いや、終わりがどうかなんて関係ない作品なのですが。
自分の前で誰かが演じているという、その事自体が面白いということですから。
さて、創作スタートです。

テンポとト書きの具現化。

2019年2月26日 恍惚一座 担当:梶川

今日は体調不良などでお休みが多かったので、お休みの方の役柄があまり登場していないシーンを選んで稽古しました。
三幕を集中して稽古です。
みんなでこの作品は会話のテンポが大事だというのは確認しあっています。
では、どうすればテンポが良くなるのか。
早く展開していけばいいというものではなくて。
ゆっくり喋ってもテンポは作れます。
ポイントは語頭と語尾ではないかと思っています。
何を受けて発話し始めるのか、動機というか、そのことが語頭では問題になります。
聞いて反応して発話される。
何でもいいですが、例えば「待った?」「待った」という会話だとして。
問いかけへがあり返答で。
その返答は問いかけがあるから出てきます。
発話のトリガーとなるものが何なのか。
何かと言えば、前のセリフが終わったから発話するのではなくトリガーがあり動機が定まって発話される。
とするなら、セリフのセンテンスが長くなって、トリガーになるセリフが早めに出てきたならば、相手のセリフ終わりを待つことなく発話が始まるはずです。
逆にトリガーがあったのに相手のセリフ終わりまで待つならば、それなりの工夫や理由が必要になります。
そして語尾。
これはテクニックとして、できればのばさない、短く切る。
のばすと間延びするし、相手もセリフを入れにくい。
語尾を短く切るだけで音としてリズムを作りやすくなります。
そんなことも共有しながら、三幕の段取りやシーンのネタを成立するための方法を模索しました。
シーンのネタというか、ト書きに書かれていることをどう扱うか。
セリフは発話すればですが、ト書きは行動なり、それこそ演技としての何かしらの具現化が必要で。
その具現化の方法を模索することになります。
来週は1幕2幕を稽古します。
テンポ作ってト書きに書かれたネタを成立させましょう。


2019年2月22日金曜日

一人語り

2月19日 小原クラス 担当:飯坂

今日はまず、二人の間に棒があって、それを動かすというワークをしました。
座って、棒の端と端を指で押さえます。
実際に棒はありませんが、長さが変わらないよう、二人で呼吸を合わせて棒を動かし、嘘のないように丁寧に、遊びました。

次は初恋について、デッサンします。一人語りのシーンのようです。
いつも通り1人が喋って、1人がメモして発表します。

体裁はいらない、と小原さんより。正直な話にこそおもしろみがにじみ出てきますね。
相手が言葉に詰まったら、そこも極力再現しましょう。
再現する方も、自分に引き込みすぎないように、あくまで相手の言葉をデッサンします。


やってみると、同窓会のエピソードがたくさん出てきたので、テーマを同窓会にしてもう一度デッサンしてみました。
こういう1人語りのシーンも作りたいということです。
脚本がとても楽しみですね。

2019年2月20日水曜日

役柄への仮説。

2月19日 そよ風ペダル 担当:梶川

ライブハウスでの本番を計画しているわけで。
脚本は前作と次回作といま取り組んでいる岸田國士の職業のハイブリッドとなる予定です。
今週、その脚本を少しでも配布しようと筒井さんは思われていましたが、残念ながら配布できるほど創作が進まず。
職業を引き続き稽古です。
配役を決めて最後まで読み合わせをしていきます。
残り時間では役柄の解釈について話し合い。
つまりは脚本の最後に岸田國士の演技や役者についての考えを役柄を通して語られているセリフがあるわけで。
この考えにのっとっている役柄はどの役なのかというのきっかけに意見を出し合って。
役柄に対する仮説をたててみて、はたしてそれがそうなのか、その部分をもう一度読み合わせて検証してみました。
実際にやってみると、真逆の仮説でも成り立つかもということが。
はい、来週は本番に向けての新作稽古が始まる予定です。
どんな作品になるのか、今から楽しみです。

2019年2月19日火曜日

テーブルの位置を変える。

2019年2月19日  恍惚一座 担当:梶川

今日は3場から後半を。
演技のことはさておき、立ち位置や登場退場の場所など、どのように行動しているかを確認していきました。
最後までいったところで、残り時間は1場から。
舞台セットとして食堂のテーブルとしての長机の位置を変更しました。
ずっと舞台中央に置いていましたが、脚本のト書きに則って舞台の隅に置くことにしました。
これまでは簡単に椅子に座れていましたが、これからは椅子を用意しないと座れないということになります。
というわけでまた段取りを変更していくことになります。
来週は1場と2場を1時間ずつの稽古となります。
ある程度読み込んで流れや登場退場のことなどはまとめておきましょうということになりました。
テーブルの位置も変わりましたから、そのこともどうなるか考えて準備できればと思います。

2019年2月18日月曜日

脚本に書けないこと。

2019年2月12日 小原クラス 担当:梶川

小原クラスはまずは体操をして体のことから始まります。
今日は背中合わせで立ち上がるワークを発展させます。
腕を組んで背中合わせで立ち上がるわけですが、立つときに声を掛け合わず相手のどうしたいかを体で感じて一緒に立ち上がります。
そしてさらに発展、背中合わせで二人で立ち上がるのが基本ですが、人数を増やしていって最後は六人まで。
相手からかかってくる重みの場所が背中の中で変わってくるのが面白いです。
そしてペットボトル倒し。

狭い部屋での稽古だったので、五人で手を繋いで横に並ぶと互いに接触ができないので、身動きが取れず完全防御になるという作戦が流行しました。
どんな作戦を練るかが一つ興味深いのですが、一戦目で勝ったチームは勝っているけれど一つの不利を抱えていることになるというのに客観的に見て気づきまして、それもまた興味深いなと思いました。
先週に引き続き二人の会話のトレースをしました。
五人組にわかれて、二人は会話で二人はセリフのメモで残り一人がメモをせず会話の手に伝えていく。
テーマはプレッシャーを感じること。
即興のやりとりを脚本化すると、文章では書ききれないことがたくさんあります。
単純に間の長さを書き記すことは難しいです。
相槌も単純に「うん」というのも、実際にはさまざまなバリエーションがあります。
「脚本を書こうとしても書けないセリフだな」と小原さん。
この創作だからこそ書けるセリフ。
そんなことを交えながらの本番作品になりそうです。

2019年2月12日火曜日

散りばめられた笑いを丁寧に実現する。

2019年2月12日  恍惚一座 担当:梶川


練習発表ですべてやるには少し長いのでシーンを選んで練習することになりました。
今日は短くしたところでどう見えるのかを2場から4場の冒頭まで立ち稽古をしていきます。
選ぶ基準として、物語のすじや人物設定に関わっていない観客を笑わせることを主目的にした部分を抜いています。
笑いの部分をやらないというのがどうなのかという話もあります。
実際に演じてみれば、そういった大きな笑い以外にも笑える部分が散りばめられているわけで。
それを丁寧に実現していくということで充分に稽古となりますし、しっかりと魅力的な作品になる予感がします。
それはそれとして、魅力を作るにはテンポよくセリフをまわしたいと。
はい、セリフを覚えましょうということですね。

2019年2月8日金曜日

サービス精神はナシ

2月6日 小原クラス 担当:飯坂

まずはいつものストレッチから。
今日もペットボトル倒しをしました。
火・水・木チームに分かれます。
チームの中で一人だけシューターがいて、その人だけペットボトルを倒すことが出来ます。
このゲームで大切な事は、相手のことをよく見ることです。
どんな風に動くのか、どんな癖があるのか、見極めましょう。

続いて早口言葉です。今日はナ行。
野良如来 野良如来 三野良如来に六野良如来。
なかなか苦戦していました。来週もしっかり復習して来て下さいと小原さんより。

次はワークに入ります。
4人組になって、二人ずつに分かれます。
2人が「どうでもいいこと」を喋っているのをスケッチして、やってみます。
いきなり「どうでもいいこと」を喋るのは難しいので、誰かを待っているていで喋ってみます。
となると「あの人、遅いわねー」から始まってしまう傾向にあるので、それはナシになりました。
お客さんを意識しないこと、「何かしなきゃ」と思わないこと、実際にあった沈黙は出来る限り再現することなどが大切です。
サービス精神はなしで、と小原さんよりオーダーがはいりました。



おもしろいペアがいくつかあったようです。
いくつかのペアを組み合わせて同時にもやってみます。
人を待っているだけの、なんでもないけれどつい見てしまうような、興味深いシーンとなりました。

こちらからお客さんに何かを提供するというよりは、お客さんがぐっと集中してみているうちにお客さんの中で情報が積もって行って話が膨らんでいくというようなお芝居にしたいそうです。
どんなお芝居になるか、とても楽しみですね。

2019年2月6日水曜日

ライブハウスで作品を発表しよう。

2019年2月5日 そよ風ペダル 担当:梶川

今月のリビングというフリーペーパーの北摂版にそよ風ペダルの記事が掲載されました。
それを見て連絡されて見学に来られた方がいまして、今日の体操や発声はいつもより丁寧に時間をかけておこなわれました。
一時間ばかりじっくりアップをして、脚本稽古に入る前にこれからのスケジュールについての話し合いをしました。
次回の公演時期は来年の2月を考えていますが 、少し長めの時間があるのであいだに発表会をしてはどうかと筒井さんから。
5月か6月あたりで30分程度の作品を京都のライブハウスのイベントに参加して発表してみましょうと。
賛成多数で参加することになりました。
決まったとしての日程調整をどうするか。
そうこうしているうちに、残り時間30分となり、脚本稽古の開始です。
今日は即興として、セリフの中で役柄のセリフとしつつも演じ手の素のセリフでもあるというダブルミーニングのセリフをピックアップしてみました。
まさにこの脚本の魅力です。
こんな魅力も折り込みながら、ライブハウスでの発表用の脚本を作れたらとのこと。
前作のラベルと即興と次回作の構想を織り交ぜて、30分の小作品に仕上げます。
ご期待ください。


2019年2月5日火曜日

4つの性。

2019年2月5日  恍惚一座 担当:梶川

今稽古で使っている作品が性についてのことを扱う作品ということで、市の広報誌に出ていたセクシャルマイノリティについての記事を劇団員の方が持ってこられみんなで情報共有しました。
曰く、性には4つあってそれが組み合わさって一人ひとり違う性ができている。
体の性、こころの性、好きになる性、性別表現。
体の性は生まれもった性、遺伝情報や性器の形状などで、男女だけに分けられないこともある。
こころの性は自分が思う自分の性のことで、体の性と一致しない場合もあれば、男女のどちらでもある、どちらでもないと感じることもある。
好きになる性は恋愛感情が主にどの性別に向いているかと言うことで、異性を好きになる人が多いが同性を好きになる、どちらも好きになる、誰にも恋愛感情を抱かない人もいる。
性別表現は言葉遣いやファッションなど、自分の性をどう表現したいかということ。
どの役がどの性をどう持っているのか、役者それぞれが読み解いて演出交えて整理して情報共有することになるのかもしれません。
今日は1場と2場の立ち稽古をしました。
なかなか脚本を持ったままだと稽古しにくい面もありつつ。
できれば早めに脚本を離したいところですが、会話劇ですからセリフ量も多いし覚えにくいと。
もう、繰り返しでしかないですね。