2021年10月27日水曜日

【そよ風ペダル】理想の像、を超えゆく演技

 10月26日 14:00-16:00 そよ風ペダル 担当:渡辺健一郎

かなりディティールに注意を払いながら、読み合わせを進めていく作業が始まりました。


例えば親子の会話シーンをどう作っていくかということに際して。

実際に自分たちが親の立場として子供に接するとき、どういう風にしてきたか?という話をだいぶじっくり。

「親」という役割を確かに「演じて」きたという感覚が、人によってあったり、なかったり。

よその子と自分の子に対するのとで、対応=演技の仕方は違っていたか、どう違っていたか。

子どもに接するときに声色が


変わる(マザリーズと言うらしいです)ということはよくありますが、

この声色の出し方には、何かモデルがあるのか。あるいは、演じているのではなく本能的なものなのか?

私たちは日常的にも何かしらの「演技」をしていますから、舞台上の演技というのは、考え始めると本当に複雑怪奇…


いずれにせよ「親(の理想像)を演じている人」を真似しようとするのではなく、

「目の前にいる子供たちの親」を直接に演じることができるか。ここが一つのポイントになりそうだ、という話に落ち着きました。


理想とされる「像」のイメージが様々に蔓延してきた昨今、「してはいけないこと」「しない方が良い(無難)なこと」が増え、言動にしばりが増えてきた。

しかし「像」ばかりが一人歩きしていて、なぜそれが理想とされているのかといったことがあまり問われていないようにも思います。

「演技」によって、いかに形骸化した「像」を乗り越えていくか。そんなことについての、一つのチャレンジが行われています。



2021年10月19日火曜日

【そよ風ペダル】次の公演に向けて再始動!

10月19日(火)14:00-16:00 そよ風ペダル 担当:渡辺健一郎

9月のdracom公演を終え小休止していましたが、
今度は来年2月の公演に向けて稽古を再開しました。
本来は今年5月に上演予定だった演目が、コロナ禍でずっと延期になっていたのですが、
今度こそなんとかやれそうだという目算のもと、改めて動き始めました。
私も久しぶりに稽古に参加。

富田ふれあい文化センターの大ホール。
まずはのびのびじっくり1時間、からだを動かしました。
その後、シーンごとに区切って、全体の読み合わせ。

9月公演では、本編の一部を抜粋した短めのシーンを上演したのですが、
今度はボリューム3倍近くのフル・バージョン。
それぞれのキャラクターが深く描かれていて、やっぱりこっちの方が面白い。
かなり、戯曲の印象が変わっています。

戯曲の解釈やシーンのイメージを、作・演出家のリーダー筒井さんがみんなに伝えるのですが、
俳優たちはそれにただ従うばかりではなく、それぞれの中でふくらませて演技に投影していきます。
リーダーはあくまでリードする役目を担う人で、統率者ではない。
脚本を参加者全員で少しずつ確認しながら進んでいくこの感じがとても良い雰囲気です。