2021年12月28日火曜日

【千年団】繋がっているけど繋がってない

 千年団 12月28日 担当:飯坂

年末です。
でも千年団は集まって稽古をしています。
1月も4日から活動開始です。ぶんぶんエンジンかかりまくっています!!!

今年はコロナで活動がストップしていた時期もありました。でも千年団は新作を上演します。
稽古時間が足りない!ということで自主練習もたくさんしています。

前回の「きしべのひと」は短編がいくつか集まったオムニバス作品でした。
今回の「流行のひと」も基本的には5つに分かれているのですが、全く別の話というわけではありません。
ある話に出ていた夫婦が別の夫婦の話にも出てきて同じ店でご飯を食べている、、というように、少しずつ交わるのです。
普通の1つの作品とも少し違うし、全く別の5つの小作品というわけでもない。
ちょっと面白い構造になっています。

決まった主人公がいる1つの繋がった話ではないので、主軸になる人たちも、場面も語られることもぴょんぴょん飛びます。芝居が進むのに連れて、別の話のシーンで、何かが腑に落ちることがある。
なんとも言えな面白さがふつふつとわいてきています。

どうぞお楽しみにお待ちください!

2021年12月23日木曜日

【そよ風ペダル】「よいお年を」

12月21日 14:00-16:00 担当:渡辺

年内最後の稽古、富田ふれあい文化センター大ホール。

何度来てもホールという空間は何かワクワクする気持ちを引き起こしますね。やはり。

出ハケの段取りや、おおまかな演技の方向性は定まりましたので、

大まかな通し稽古の様なことをしました。


年末年始にかけて、20日間ほどお休みなので、みんな台詞を覚えてきてくれることでしょう!

ということで、リーダーから「後はお客さんとの関係の問題」だ、という要請がありました。

演劇の演技は(映画とは違って)、舞台上にいる相手ばかりを気にすれば良いというものではない。

俳優同士の位置関係や向きなどに気を配って、客からどう見えるかを気にしなければならない。

やや大仰に言えば「空間」への配慮が必要です。


台本を手から離して、身体に余裕が出てくれば、少しずつ「空間」も意識されてくることになる…のだろうか。果たして!

2021年12月21日火曜日

【千年団】俳優のツマミ

12月21日 千年団 担当:飯坂 
千年団第3回公演「流行のひと」稽古をしています。
最近このブログに何を書いたらいいのかわからなくなってしまって書いていなかったでのすが、また書いていきたいと思います。

千年団の稽古でたまに「それはやりすぎですね」という言葉が出てきます。
わたしも俳優をやっているときは、「やりすぎ」を恐れています。
つまり、その演技って目の前の俳優のためじゃなくて、お客さんのためにやってますよね、、?みたいなことだと思います。
例えば、カラオケで盛り上がるシーンがありますが、目の前の俳優と盛り上がるというよりは、「ここ盛り上がってるシーンですよ」ってお客さんに分かってもらうために、わかりやすい優しい演技をしてしまうんですよね。
わかりやすくする分、ちょっと過剰になってしまうのかな。

この「やりすぎ」ってなんやろう

俳優は演じているときにいくつかのスイッチというかツマミがあるのだと思います。
例えば先のカラオケで盛り上がっているシーンは「楽しい」とか「気まずい」とか「盛り上がらなきゃ」とかいろんな気持ちを同時に持ってそこに存在しなくてはいけませんが、「楽しい」のツマミ、「気まずい」のツマミ、それぞれの気持ちのツマミを調整して「楽しい」は40%くらいでだけど、気まずい気持ちも20%くらい持ってて、だから「盛り上がらなきゃ」って頑張っちゃうツマミも20%くらい、、など。

でもこのツマミのボリュームで合ってんのかな?って不安になると大きめに設定してしまうのでしょうか。
それとも現実の生活の方でも頑張って人に伝えようとすることがクセになっているのでしょうか。
何かでこのボリュームが大きくなってしまうと「やりすぎ」になるんだろうなぁと思います。

ずっと適正なボリュームでやってるのに急に何かのボリュームが上がるとそれはそれで面白いですよね。

ボリュームの調整を楽しんでいきたいです。

2021年12月14日火曜日

【そよ風ペダル】大きく、細やかに

 12月7日 14:00-16:00  現代劇場303 担当:渡辺健一郎

基本的な段取りを確認しつつも、丁寧に、細やかに練習を進めています。

リーダーからのかなり繊細で難しいオーダーも頻発しています。

同時に、俳優も演技に向き合っていて、リーダーに色々聞き返します。

このシーンはどういう演技をすれば良いのか。どういう感情で臨めば良いのか。あるいはここで自分が前に出過ぎると次の俳優の台詞にかぶっちゃうけどどうすれば良いのか、といったことまで含めて、いくらでも練習すべき箇所が出てきます。


1シーン通した後の振り返りタイムが一回30分くらいかかります。一日2時間では全然足りない!

気づけば本番まで、稽古も8回程度となってきました。


来週の稽古を終えたら、しばらく年末年始のお休みです。俳優たちが家で詰めて来られるように、来週は大まかな指示を全てし終えたいところ。演劇に関しては「全て」「し終える」なんてことははあり得ないんですが…


2021年12月8日水曜日

【そよ風ペダル】飛躍、急激に!

 12月7日 14:00-16:00  担当:渡辺健一郎

前回脚本が完成したわけですが、それを受けた今回の稽古は、かなり濃密なものとなりました。私にはそのように感じられた。

恐らく各々が、相当脚本を読み込んできたんじゃないかとーー少なくとも、そう見えるほどには濃密だった。

段取りもかなり頭に入って、「演技」に注意を向ける余裕が出てきている。

恐らくリーダーもそれを如実に感じて、調子やリズムの本当に細かいところまで演出をつけていました。


これまでもリーダーは毎回指示を出していましたが、俳優たちは必ずしもすぐには落とし込めていないこともあったように思います。

ところが今回は、かなり各々にしっかり咀嚼して、すぐ演技に反映させていたように見えました。

「今はみんなが良い人であろうとしすぎている。別にわざと人を傷つける必要はないけど、登場人物たちがもっと正直であって良い」といったようなやや抽象的なオーダーに関しても、各々にくらいついていたように思います。


作品の全体像が見えて、一つ一つの演技が全体の中にどう位置づけられるのか、俯瞰の視点を持てているのかもしれません。

これからまだまだ、どんどん良くなっていきそうです。