2022年8月31日水曜日

【千年団】やろうとしすぎない

 8/30 15:00-17:00 富田ふれあい文化センター 大ホール 担当:渡辺健一郎

朝晩だいぶ涼しくなりました…が、日中の陽射しはまだまだ厳しい。水分補給は必須です。

本日もチェーホフ。短編喜劇『プロポーズ』です。
チェーホフにしては珍しく、特に教訓めいたもののないコメディ。
ストーリーやドラマというよりも、シチュエーションだけでシーンが展開していく、言ってみればコントのようなもの。
全体を通じた「意味」に欠けるぶん、見せものとして成立させるのは、もしかしたらこれまでで一番難しいのかもしれません。俳優の技量や個性が如実に表れる?

いずれにしても千年団の演技スタイルは「やろうとしすぎない」ところがとても良い。コメディだと無駄に力を入れて面白おかしく演じてやろう、みたいな意識が働きやすいですが、ただ真剣に言葉を交わすひとたちのすれ違いがそれ自体で面白い。戯曲=素材の味がそのまま出ている感じがありました。

これまでチェーホフの短編をいくつかやりましたが、ここからどうやって上演に結びつけていくのか?
単なるオムニバスなのか、はたまた。




劇中劇を楽しむ

830日 そよかぜペダル 担当:土井

暫くコロナ対策で休講していましたが、本日より稽古再開です。

まずは身体の様々な部分を伸ばす運動から。何処を伸ばしたいのか定かでない時は先生の動きを注視。

続くハミングでの発声練習、声を出すもよりお腹に力を入れなくてはいけないような気がして結構ハード。


さて台本の稽古、今日は先に進まず今までのところを思い出す日としました。

冒頭から劇中劇の前までのシーンをメンバーを変えて3回繰り返します。

4人のメンバーは決まっていて毎回役を変えて演じますが、ジェンダーフリーがすっかり定着し、男女の役を反対に演じても自然な感じです。


筒井先生から「冒頭に朝日を見ている場面があるが、朝日は何処にあるか?」と質問がありました。仰いで見る太陽は、それはもう朝日でなくなっている、と。そう言われると水平線から顔を出す太陽は真っ直ぐ視線の先にあることを思い出します。場面をイメージし、リアリティを客にどう伝えるか?という事ですね。


劇中劇の場面を2回稽古してから最初から通すことになりました。

通す前に、現実と劇中劇という違いを表現する為に、劇中劇では熱演気味でやることになったので、劇中劇での皆さんの声のボリュームや台詞回しが大きく変化しました。


この後の台本で、劇中劇の俳優が普通の人物に戻る場面が来るそうです。その為には十分に両者の違いを出さなければいけません。

芝居芝居した演技を、「臭い芝居」と言いますがそれを劇中劇の時に存分にやる。そういう臭い芝居、大げさな芝居をする時ってちょっと遊べますね?なんでかわけはわからんけど自分が大悲劇の主人公になる事もできたりして。


筒井先生から最後に「お休み中に肩の力が抜けていい感じになってます」と言われました。