2023年2月22日水曜日

【そよ風ペダル】一気に進捗あり

2/21 14:00-16:00 富田ふれあい文化センター 担当:渡辺健一郎

気温の上下が結構ありますね。今日は雹みたいなのが降っていました。
(帰る頃にはやんでいたので、傘を置き忘れてきてしまいました…)

戯曲を書き進めながら稽古を進めていると、俳優の演技のアイデアに触発されたりして、シーンを足したくなる欲望に駆られることが時折あります。
今回も数ページ、追加シーンが入りました。なるほど確かにこの方が、面白さの厚みが増す気がする。
ストーリー的には序盤の方かなと思っていたけど、今回の追加ですでに4〜50分くらいの内容になりました。とはいえ全体の半分には満たないくらい。多分。

意外と本番時期も迫ってきているなという感じ(稽古中の事務連絡が増えてきた)がしますが、みんなからはちょっとした余裕も感じられます。今日もまた、笑いの多い稽古場でした。
私は4年くらい前に関西に引っ越してきたので知らなかったのですが、そよ風ペダルってもう10年以上続いているんですね。
人の入れ替わりはあったりしますが、それでも一つの集団としてみんなが互いに信頼を抱いている感じがあります。
楽しい。
しかし着実に進んでもいます!




2023年2月15日水曜日

【千年団】日々拡がりゆく演劇

 2/14 13:00-1700 富田ふれあい文化センター 小ホール 担当:渡辺健一郎

最近暖かいかなと思っていたら、高槻市ではちらほら雪がふりました。
寒い!

私としてはだいぶ久しぶりの千年団、とりあえず年明けてからは初めての稽古参加でした。
気づいたらもうみんなセリフが6〜9割くらい入っている!驚きました。こんな順調な稽古場を見たのは久しぶりです。

稽古時間が長く取られていますが、全員がずっといるのではなく、俳優が入れ替わり立ち替わり、必要なシーンの練習をするときにあわせてやって来るという必殺仕事人スタイル(?)。

セリフが入ってくると、細部に気を遣う余裕も出てきます。チーフ小原さんも、前以上にどんどん繊細かつ重要な指導をしている様に感じられました。
例えば「今二人で喋りながら登場したけど、その前も二人でずっと喋り続けてきたはずだし、今日これからまだまだこの二人はお喋りをする(つもりでいる)だろうから、このシーンでそんなに慌てて情報を伝達しようとしなくて良い」といった類のことであるとか。

演劇は、今まさに上演していることだけではなく、その前後左右上下に、どれだけの拡がりを見せられるかも肝になります。
久しぶりに見たからというのもあるでしょうが、着実に上演が拡がっているという印象を受けました。もうかなり面白い、それでもまだまだグイグイいきそうです。必見。






2023年2月8日水曜日

【そよ風ペダル】喜劇!

 2/7 15:00-17:00 富田ふれあい文化センター 集会室

タイトルが決まりました。新しくなる高槻の劇場から、遠くないうちに公式の案内が出ると思います。…が、とりあえず「喜劇」です。

「悲劇」と「喜劇」は、悲しみとか笑いの要素が多いかどうかで決まっている…わけではない、ということが最近ようやく分かってきました。
とくに俳優は、悲劇をやるのか喜劇をやるのかで気の持ちようが全然違うのではないかと思います。
喜劇は「メタ意識」を持って、シーンや演劇それ自体、あるいは自分の演技それ自体を俯瞰して演技をする必要があるように思います。
「難解なシーンを真剣に演じるというギャグ」みたいなシーンを演じる場合、二重、三重に色んな意識を持たなければならない。難解です。
(じゃあ悲劇はどうなの、というと…ややこしいのでまた今度)

まだ配役が決まっていませんし、序盤の脚本の細部が色々に変わっていますので、台詞を追うのに精一杯です。
少しメタ意識を持つための余裕が出てきたら、また演技の質が変わっていくと思います。


2023年2月1日水曜日

【そよ風ペダル】「今日はどんな玉手箱を開けてくれるか」

2023/1/31 14:00-16:00 富田ふれあい文化センター 研修室 担当:渡辺健一郎 

タイトルは、今日の稽古が始まる前に、参加者の一人がリーダーの演出に期待して発した言葉を引用させてもらいました。ああ、演劇(の稽古)って玉手箱みたいなところあるかもしれない。
玉手箱がなかなか開かないとか、開けてみたけど空っぽだとか、煙が入っていてケホッとむせるとか、そういうこともつきものですが、出たとこ勝負で予想もしなかったことが生じたり生じなかったりするのがやはり楽しく感じられます。

前回、メインの役となる二人の関係性が変えられたのにともなって、最初の10ページがマイナーチェンジされ、脚本が差し替えられました。この冒頭部分を、繰り返し練習。

「演劇は最初の5分が勝負」などと言う人もいます。冒頭で、関係性やパーソナリティや、状況などを、セリフで説明しなければなりません。観客を置いてきぼりにせず、これから何が起こるんだろうと、いかに興味を掻き立てるかが大変重要です。


女性同士の、仲の良い、友達の様だけど仕事上のパートナーでもある二人。書いているリーダーは男性なので、この女性同士の関係を、必ずしも想像しきれないと告白しました。そのためディティールに関しては俳優に補ってほしいと。

戯曲には、書かれた言葉をどう発するか、どういう調子で言うか、ということまでは書かれていません。俳優の腕の見せ所です。戯曲に書かれている以上のことが、これからどれだけ出てくるのか楽しみです。












最後に、ビンゴの練習をしました。ビンゴの練習って何だと思われるかもしれませんが、まさにビンゴのシーンがあるのです。以前に少し練習していた様ですが、私は初めて見るシーン。

今回劇中に「ビンゴを舐めるな!」というセリフが登場するのですが、改めて見てみるとビンゴの司会は確かに難しい。

一度把握してしまえばルールはあまりに簡単であるが故に、知らない人へ説明する際、いろいろ重要な情報を取り落としてしまったりする。「自分たちは当然わかっている」事柄を、そうではない人たちと共有することがいかに難しいか。

そしてまた、スピード感も重要です。自分の番号を探すのが大変遅い人もいるでしょう。それをどれだけ待つのか。みんなが問題なくついていけるゆとりは必要ですが、遅くしすぎると場がダレてしまう。司会の巧みな言葉で間をつなぐのか、あるいは他の方法があるのか。

しかも、だんだんと「リーチ!」や「ビンゴ!」の声がかかり、司会が対応しなければならない事柄が増えてくる。

いろんな観客や、様々な状況への配慮が必要になる……これは演劇の本質をついているのではないでしょうか!!!

6割冗談ですが、4割くらいは本気です。