2024年3月19日火曜日

【千年団】存在感(presence)

3/19 13:00-17:00 富田ふれあい文化センター プレイルーム 担当:渡辺

今日は、演劇にはやはり「存在感」が重要なんだなと再認識しました。
存在感といっても、特別オーラがあるとか、なんだか印象深いとか、そういう「存在感のある人(俳優)」が重要だということのみならず、
「誰しも人には何らかの存在感があり、それをコントロールすることでコミュニケーションをとったり(とらなかったり)している」といった様なことです。

あまり親しくない人が隣にいるだけでも、何らかの存在感や「圧」を感じてしまう。その人がこっちを向いているとなおさらです。
その人自身は圧をかけようなんて意識していなかったとしても、勝手にそういう空気になってしまう――ことがある。
もちろん、「電車で隣同士で座った人同士」だと、なるべく互いに存在感を出さないように努めたりすることもあるかもしれません。

いずれにせよ人一人の存在感が、その空間にあるかないかというだけで、空気というか、空間の配置というか、力関係というか、そういうものが大きく変わりそうです(ただし同時に、一人一人の存在感よりも「賑やかな雰囲気」の方が重要なパーティとか会合とかもあって、そういうときはその限りではないのだろう、とも)。

また、「その場にいないのに存在感ある人」とかもいますね。普段あまり意識してなかった人が亡くなった直後、急に意識されてくる、とか。
難しいと感じられたのは、前回の立つ/座る問題と関連して、恐らく家の中で「立っている」とそれだけで存在感が強まるのだと思いますが、
民家で立ちあがるのと、天井の高い稽古場で立つのとでは、存在感の変化に違いがあるのかもしれない、ということ。
舞台装置で「天井」をつくることはなかなか難しいので、考えても仕方ないことかもしれませんが…。

云々。
このような「存在感」が、人間関係とか、演劇/演技を考えるうえで重要なのかも…と色々思いをめぐらせながら稽古をみていました。
あれこれ考えが生まれてくる(ので)演劇は楽しい。