2025年4月8日火曜日

【そよ風ペダル】ナンセンスコメディを作る日本随一のシニア劇団!

日時:2025/04/08(火)14〜16時 

会場:富田ふれあい文化センター小ホール

担当:岡田


「日本中探してもこんな作品を作るシニア劇団はいない」

と専門家に言わしめる劇団

その名も【そよ風ペダル】!


ナンセンスなのか、あるいはハイコンテクストなのか。

とにかく、誰にとってもわかりやすい作品を作る劇団ではありません。


ただし、話はよくわからないけど何だか楽しく、わからないことが楽しくなってくるコメディを作り続けています。

高齢者はもちろん、子どもや外国人が見ても笑ってしまうはずです。



わかりにくい作品を作ろうとすると、役者自身もよくわからない場合が多いです。

そよ風ペダルの稽古場では役者たちも分からなさを楽しんでいるように見えます。


「分からない」とたくさん言ってきましたが、「分かる」部分もたくさんあります。

例えば、6月公演の作品は、サスペンスのような物語になっていて、殺人事件の犯人を探すという、サスペンスドラマでは王道のストーリーにならっています。


ご来場の際は犯人が誰かを考えながらご覧いただくのもいいかと思います。

チケット発売は4/16(水)を予定しています!!

2025年4月2日水曜日

【そよ風ペダル】独白、傍白、録音!

4/1 14:00-16:00 富田ふれあい文化センター 小ホール 担当:渡辺

気温が上がったり下がったり忙しく、今日はやや肌寒いといった感じ。
とりわけ本日は上演に使う音声素材を収録するため、稽古場の暖房を入れずの2時間でした。

登場人物一人一人の、心の声的なセリフを録音しました。
いわゆる「独白」や「傍白」というやつです。
独白は、舞台上に一人で立ち、まわりに誰もいない状態で喋るセリフのこと。
傍白は、まわりにいるほかの登場人物たちには聞こえないように、脳内の声が観客にだけ漏れ聞こえてくるセリフのこと。
どちらも日常生活ではほとんどあり得ないので、演劇の「お約束」として認められていることでしょう。例えばシェイクスピアなどには頻出する表現形式です。

この録音がどう使われるのか、私はまだちゃんと把握していないのですが、
そよ風ペダルのことですから、単なる独白/傍白としてのみ使うのではないでしょう。
録音するということは、当たり前ですが、その人が口を動かさなくても、関係ない動きをしていても、なんなら舞台上にいなくったってその声を流せるということです。
いろんな仕掛けがありそうで楽しみ!

録音中は、椅子や衣服や台本のかすかな音にも気を使って、いつもとは違う意味で緊張感がありました。
セリフが面白くて録音中に笑いそうになってしまったこともありました。ぎりぎり耐えました。おかげさまで無事、録音終了。

2025年3月25日火曜日

【そよ風ペダル】『殺意はカルチャーの調べ』

 2025/3/25 高槻城公園芸術文化劇場 中スタジオ3  担当:渡辺

黄砂がひどいと話題です。せっかくあたたかくなってきたのだから、外でのびのびと日光浴でもしたいものですが、例にもれず私も鼻と目をやられました。参加者のなかには「黄砂たいしたことないよねぇ?」と意に介していない人もいました。人によって影響の大小はさまざま。

さて前回台本が完成しましたので、最初のシーンから順にじっくりつくっていきます。
そういえば今まであんまり考えたことなかったのですが、そよ風ペダルの芝居では、登場人物全員が舞台上に出ている、というシーンが多いような気がします。
今回も上演が始まると、11人の俳優全員が何かを探したり何やら交渉したりしています。

みんなが適当に動き回ると見栄えが悪くなってしまいますから、ある程度段取りを決めたりして、統制がとれていないといけません。
初っ端から、結構こだわって、立ち位置やら動線の確認をいたしました。
適当な動きの癖がついてしまうと後で修正するのも大変でしょうから、少しずつ着実に身体に馴染ませていく、そういった作業が必要なのかもしれません。

とはいえ気づけばあと丸3ヶ月くらいしかないので、セリフを覚えつつ、なんとか今回の作品の空気をつかんでいきたいところ!
冒頭からもう面白いので、完成していく様子が楽しみでしかたありません。

2025年3月11日火曜日

【そよ風ペダル】台本完成!

日時:2025/03/11(火)14〜16時

会場:高槻城公園芸術文化劇場 中スタジオ3

担当:岡田


先週のブログに書いたとおり、そよ風ペダルの次回公演情報を少し公開しました!


『高槻de演劇』に参加して上演を行います!

予約開始は4/16(水)頃を予定。

詳細情報はしばしお待ちください。




高槻シニア劇団 そよ風ペダル

第11回公演

『殺意はカルチャーの調べ』 


作・演出:筒井潤(dracom)

 

開演日時:

6月21日(土)14:00~

6月22日(日)14:00~


会場:

高槻城公園芸術文化劇場 南館 サンユレックホール



さて、稽古については…

先日、台本が完成しました!!


ここからは全体の演出や個々の演技の稽古で忙しくなりますね。


今日の稽古では、台本を頭からざーっと動きながら読んでみました。

適宜止めつつ読んでいたのだ、最後まではいきませんでしたが、すでに面白いシーンもたくさんありました。

今後の出来上がりが楽しみですね!







2025年3月5日水曜日

【高槻de演劇2025】今年は6/21〜7/6‼︎

今年も『高槻de演劇2025』を開催します!

高槻シニア劇団「そよ風ペダル」と「千年団」、高槻の市民劇団「あした帰った」の演劇作品上演に加え、

竹内良亮さんが制作する舞台美術の一般公開、それに関連したトークセッション、制作インターン募集を行います。


会場は去年と同じく「高槻城公園芸術文化劇場」。

6/21〜7/6の3週をまたいで実施します。


各劇団の作品については、タイトルも発表!
※予約開始は4/16(水)を予定

▼高槻シニア劇団 そよ風ペダル
第11回公演『殺意はカルチャーの調べ』
作・演出:筒井潤(dracom)
6/21(土)〜6/22(日)
 
▼高槻シニア劇団 千年団
第6回公演『千年団の百人一首』
作・演出:小原延之
628(土)〜6/29(日)

▼あした帰った(ex-劇研アクターズラボ+伊藤拓也)
『人を支えることを考える練習』
構成:あした帰った
演出:伊藤拓也
7/6(日)


竹内良亮さんが手掛ける舞台美術企画のうち、「トークセッション」と「制作インターン募集」はすでに受付を開始しています。

詳細は劇場ホームページよりご確認ください。

https://www.takatsuki-bsj.jp/tat/event/20250116-3217


2025年2月25日火曜日

【千年団】「あいだ」を考える

日時:2025/02/25(火)15-17時

会場:富田ふれあい文化センター教養文化室

担当:岡田


今回は台本の構成がいろいろと特殊でして、部分ぶぶんにはこれまでも読んできたのですが、はじめて通して読んでみる(といっても最後までではないですか)ことになった今日の稽古でした。



3幕の物語が4種類、合計12幕で構成予定となる新作。

その途中までではありますが、はじめて続けて読んでみると、これまではっきりと見えてこなかった「あいだ」がじんわりと浮かんできました。

物語と物語のあいだ。幕と幕のあいだ。

この「あいだ」がどのようなものかは、あらかじめ台本には書かれていないので、創作をしながら作っていくことになります。



台本にかかれたセリフの扱い方も、ある種「あいだ」を考えることです。

書かれた言葉と発話される言葉の「あいだ」。

このあいだを埋めていくのが俳優の仕事です。


かといって、他の「あいだ」(例えば、幕と幕のあいだ)を演出家に任せてしまうのは、俳優をやる醍醐味としてもったいない。

逆に俳優目線だから埋められる方法がありますし、そのアイデアは最終的な決断をしなければならない演出家に大きな手助けとなります。


「書かれていないから」「演出家から言われていないから」といって何もしないのではなく、せっかくなので「あいだ」を考えて稽古場で実践してみることが今作に俳優として関わる醍醐味に違いない!


と、出演しない僕は勝手に思うのでした。


可能性が満ち満ちた台本だと感じています。

可能性が広がっているぶん苦労も多いかと思いますが、最後に見えてくる景色の途方さを楽しみに稽古を進めていきましょう!

2025年2月18日火曜日

【そよ風ペダル】べりべりべりべり イテテテテ

 日時:2025/02/18(火)14:00〜16:00
会場:富田ふれあい文化センター小ホール
担当:渡辺

高校時代、演劇部で別役実の『赤ずきんちゃんの森の狼たちのクリスマス』という戯曲を上演したことがあります。「森番」というキャラクターに「雪です……!降ってきました……!」というセリフがあるのですが、雪が降るたびにそのセリフが脳内再生されます。
ちらちらとですが、雪でした。寒い!

なんだかだいぶ久しぶりの稽古参加だった気がします。気づけばずいぶん戯曲が進んでいる!
今日練習したシーンには、みんなが自身の変装マスクをべりべりと剥がそうとするも、強くくっつきすぎているのか、そもそもマスクなんてかぶっていないのか、ただ顔を痛めるだけでイテテテ言っている箇所がありました。
みんなでべりべり、イテテテ連呼している様子があまりにも面白かった。コミカルなシーンですが、しかし不思議と迫力もあった。

ひとは誰しも仮面を被って生きている、なんて言いますが、長年つけ続けた仮面だと、ほとんど顔と一体化して、素顔が(そんなものがあったのかどうかさえ)もはや分からないよなぁ、などと思いながら見ておりました。
サスペンスには嘘や仮面がつきものですが、今回のお話もひとひねりありそうで、最後まで目が離せません。

2025年2月11日火曜日

【そよ風ペダル】ミステリーの演技を掘り下げる

日時:2025/02/11(火)14:00〜16:00

会場:高槻城公園芸術文化劇場 中スタジオ3

担当:岡田


2/11は建国記念日、祝日です。

劇場ではボディビルの大会や子どもバレエ発表会といったさまざまな催しが行われているようで、たくさんの人で賑わっていました。

駐車場も満車で、普段から車で来ているメンバーは駐車場探しに苦労して稽古場にたどりついていました。



さて、今日も新しく加筆された台本を読んでいきました。
ミステリーの王道「江戸川乱歩」から物理学の最先端「量子もつれ」まで、世界のアイデアが縦横無尽に展開していきます。

出演するメンバーたちはこの台本を読解して、登場人物の内面を探って、適切な演技を選んでいく必要があります。
たいへんな作業ですが、適宜筒井さんからもアドバイスをもらって、自分なりの演技を掘り下げていきましょう。

シーンを少し練習しただけでも、観ている側からすると明らかに可笑しさが増しています。



細かい登場人物の造形理解と並行して、推理ものを演じる上で重要なポイントがあります。
それは、登場人物のキャラクターが際立っていることです。
キャラクターがはっきりしていると、観客も作品を見ながら自然と推理の思考が働きます。

「善人ぶってるあいつが犯人だ」
「いや、逆に悪人そうなこいつこそ犯人だ」

楽しい推理ものが出来上がっていきそう予感です。




2025年2月4日火曜日

【そよ風ペダル】リズムとテンポ

 2025/02/04(火)14:00〜16:00

高槻城公園芸術文化劇場 中スタジオ3

担当:岡田


リーダー(講師の筒井さん)から稽古ごとに台本が共有され、受け取ったメンバーは週刊連載のように台本を受け取っています。

今日も新しく渡された台本を読みつつ、これまでのシーンも練習していきます。





前回の公演でもそうでしたが、役紹介という意味を含みつつ、個々の役者が次々に独白するシーンがあります。

個々の語りは多種多様で聞いていて興味がそそられる内容なのですが、語り口が全員似通ってしまうと、リズムの単調さから退屈を覚える観客が出てきてしまいます。

リーダーからも、今後は語り口のリズムやテンポを指定していくことがある、とのこと。

ただし、その指示を全員が従ってしまうと再び均一になってしまうので、一人の俳優に対する指示なのか、全員に対する指示なのかを峻別して、演出の言葉を受け取ることが大切になってきそうです。


2025年1月7日火曜日

【そよ風ペダル】配置と見せ方

2025/1/7 14:00-16:00 高槻城公園芸術文化劇場 中スタジオ3 担当:渡辺健一郎


年が明けました。おめでとうございます。

寒いです。寒い!

久しぶりの準備体操はかなり効きました。…と、毎回参加する度に言っている気がする。正月太りの解消、の足しにはなったでしょうか……。


「演劇は始まって5分が勝負」みたいなことはよく聞きます。

それがどれだけ真実かは分かりませんが、作品の冒頭から、「これから一体何が始まるんだ…?」と観客の興味を駆り立てる仕掛けは必要だといえそうです。

ただし何が演じられているのかまったく分からなかったら、観客の気は削がれてしまうでしょう。

当たり前のことのようですが、塩梅が難しい。

でも今回の作品の冒頭はかなり良さそうです! その空気をひしひしと感じる。


冒頭のシーンでは、ひとまず俳優全員が登場します。人口密度が高くなると、どうしても舞台上がごちゃごちゃしてしまい、観客がどこを観て良いのか分からなくなってしまうので、そうならないための配置や、動き方の工夫が必要になります。

いわゆる「ミザンス稽古」というやつです(私自身は稽古場でこの言葉を聞いたことはありませんが、多くの俳優が出演する芝居の現場ではよく使われる様子)。

(※余談ですが、ミザンスの語源?はフランス語のmise en scene[ミザンセーヌ]。「舞台に配置すること」みたいな意味です)


本番が近づき稽古も佳境になってくると、具体的に配置や動きを色々決めていかなければなりませんが、まだ色々模索段階なので、ひとまず俳優の裁量に委ねる仕方で稽古が進められました。

みんな思い思いの動き方をするので、ある程度臨機応変に「見せ方」を気にしなければなりません。今あの人が動いているのでこちらは止まっておこう、とか、今前の人と被っちゃって見えづらいからすこし移動しよう、とか。

リーダーが「サッカーのパス回しの練習」という比喩を使っていました。やることは決まっているにせよ、ボールのバウンドの仕方など、偶然に左右されることも多いので、それに対応するように動きを工夫することが肝要です。

結局最終的には配置や動きを決めていくことにはなると思うのですが、しかしこうした日々の対応力の訓練が、仕上がりの質にも関わってくるでしょう。

細かいようですが、今回の芝居はセリフ以上に、こうした動きが重要になりそう。