日時:2025/02/25(火)15-17時
会場:富田ふれあい文化センター教養文化室
担当:岡田
今回は台本の構成がいろいろと特殊でして、部分ぶぶんにはこれまでも読んできたのですが、はじめて通して読んでみる(といっても最後までではないですか)ことになった今日の稽古でした。
3幕の物語が4種類、合計12幕で構成予定となる新作。
その途中までではありますが、はじめて続けて読んでみると、これまではっきりと見えてこなかった「あいだ」がじんわりと浮かんできました。
物語と物語のあいだ。幕と幕のあいだ。
この「あいだ」がどのようなものかは、あらかじめ台本には書かれていないので、創作をしながら作っていくことになります。
台本にかかれたセリフの扱い方も、ある種「あいだ」を考えることです。
書かれた言葉と発話される言葉の「あいだ」。
このあいだを埋めていくのが俳優の仕事です。
かといって、他の「あいだ」(例えば、幕と幕のあいだ)を演出家に任せてしまうのは、俳優をやる醍醐味としてもったいない。
逆に俳優目線だから埋められる方法がありますし、そのアイデアは最終的な決断をしなければならない演出家に大きな手助けとなります。
「書かれていないから」「演出家から言われていないから」といって何もしないのではなく、せっかくなので「あいだ」を考えて稽古場で実践してみることが今作に俳優として関わる醍醐味に違いない!
と、出演しない僕は勝手に思うのでした。
可能性が満ち満ちた台本だと感じています。
可能性が広がっているぶん苦労も多いかと思いますが、最後に見えてくる景色の途方さを楽しみに稽古を進めていきましょう!