2012年5月22日火曜日

予感を感じるスタート。

高槻シニア劇団が動き始めました。メンバー数15名のスタートです。なかなかの大所帯。まずはみんなで体をほぐすストレッチ。腰、肩、胸(肋骨)、股関節と無理せずリラックスした体で伸ばしていき最後に天井に向かって伸びをして終わり。筒井さんのストレッチは関節の深い所に向けて刺激を与えるのが特徴のように思います。普段の生活でなかなか意識しないところなので、緩めている感覚をつかむのが難しかったりもするのですが、実は体が知っているので繰り返しやっていれば、ここかなというのに気付けるのではないでしょうか。


続いて発声。正しい姿勢をさぐるために頭頂部を紐で引っ張られている感覚を持ちつつ、足の裏のどこに体重がのっているか意識して立ちます。深呼吸からSの音、Zの音と喉を丁寧に開いていきました。Zの音を出しているときに頭全体に響いて振動しているかペアになりお互いの頭を触って確かめました。最後に筒井さんが手を叩いたのをきっかけに一呼吸おいてみんなで息を合わせて一気に短く「アッ」と発声する。はじめてにしてはだいたい呼吸が合っていました。筒井さん曰くもっとピタっと合わせることが可能だそうです。そのあと休憩をはさんで名前を呼んでタッチするゲームをしてお互いのあだ名を呼びあいました。なかなかあだ名で呼ばれる機会も少ないのでなんだか場の空気が和らいだ気がします。みなさんはゲームをするのに必死のようでしたが、傍から見ていると最初なのに詰まることもなく長く続いていて驚かされました。みんなで呼吸をあわせてもっと一体感を生んでいく。これが最初の目標かもしれません。


稽古二回目にして、筒井さんから公演に向けての作品の設定が説明されました。脚本作りのエピソードを作るために筒井さんからみなさんに質問を出しリサーチが行われました。設定について詳しくは話すのはここでは控えますが、ある趣味をおこなう人たちについてのお話です。最後にその趣味に対してご自身がどうかは関係なく賛成派と反対派にわかれての討論。つまりご自身が賛成でも反対派になったら反対派の立場で意見を出さなければならない。これも一種演じることに通じます。最初は討論がなかなか進まないのではないかと、筒井さんが質問をして進行していき、だんだんと進行せず直接互いに討論の形に導こうとしましたが、早い段階で直接の意見のぶつかり合いが起こり、傍から見ていてあまりの白熱ぶりに、見ていてとても面白く芝居になることへかなり期待を抱きました。始まったばかりですが良い劇団、良い作品が生まれるという予感を感じた稽古でした。