今日は2名の体験参加者を迎えての山口クラスです。
初めての方もいるということで名前タッチゲームと名前・好きな色・好きなスポーツをそれぞれ決めて相手の名前などを当てて席を入れ替わっていくゲームからはじまります。
ゲーム後にこのワークが舞台でどう役に立つのかが山口さんから語られます。
舞台上ではセリフを覚えてしゃべることになります。
しかし覚えてしまうと作品空間ではその役柄がそのとき思いついて話しているように聞こえなくなることがあります。
その時に名前や色がセリフだとして、それをその場で思いついて発する感覚を体験し覚えておくことが役だっていくとのことでした。
そのあと床に寝転んで寝起きに布団の中で伸びをする感覚で体をほぐしていきました。
腕を伸ばしながら上半身を回転させていき、下半身は脱力させておいてついていかせる。
足から行くときはその逆になります。
午前中の稽古ということもあり、体がまだ寝ている感覚があるのですが伸びをして目覚めてとても気持ちよくなれました。

長いセリフの稽古。
相手にしゃべりかけるということ。
セリフを発する人の肩に手を置き、その手の感覚を意識することで
体のこわばりを減らして相手にしゃべりかけていく。
もちろんセリフを覚えているわけだはないので台本に目線を落としています。
しかし相手にはしっかり声がかかっているように見え聞こえる。
会話が成立するというのが何によっているのかということを考えました。
また演劇の舞台で台本を離さないといけないという決め事は単なる思い込みかもしれないと感じました。
例えば読み合わせだろうとやり取りができていれば作品を想像できて充分に面白いこともあります。
人が舞台を見てどこに面白さを感じているかの手がかりを垣間見たように思いました。

一度読んでみた後、思いつきで設定を決めてみます。
親子はどこに行こうとしているのか。
何の用事があるのか。
その目的地に向かっているのはどちらで、片方はどうして付き添っているのか、など。
設定が決まることによって声の出し方や二人の関係が明確に見えてきました。
対話のワークはまだ始まったばかりですがなんだか面白くなりそうです。