そよ風ペダルの稽古場には何度か足を運びましたが、今回のシーンの稽古には初めて居合わせました。
何か煮え切らないテンポで会話が進んでいるな、と思っていたら、そういう演出がついていました。
LINE通話やオンライン会議を経験したことがある人ならわかると思いますが、コミュニケーションにラグが発生している、といったようなシーン。
おそらく、思っている以上に難しい演技だったと思います。
同じ空間を共有して、実際には相手の声が聞こえてしまっているにも関わらず、
「まだ聞こえていないかのような演技」をしなければならない。
感覚(見たり、聞いたり)していないものをあたかも感覚しているかのように演じるということはよくありますが
感覚しているものをあたかも感覚していないかのように振る舞うのは、それ以上に大変です。
でも何も知らない私も、会話の違和感をすぐ感じ取りましたので、かなり上手く演じられていました。
稽古中にも如実にレベルアップしているのを感じたので、本番が楽しみです。