10月26日 14:00-16:00 そよ風ペダル 担当:渡辺健一郎
かなりディティールに注意を払いながら、読み合わせを進めていく作業が始まりました。
例えば親子の会話シーンをどう作っていくかということに際して。
実際に自分たちが親の立場として子供に接するとき、どういう風にしてきたか?という話をだいぶじっくり。
「親」という役割を確かに「演じて」きたという感覚が、人によってあったり、なかったり。
よその子と自分の子に対するのとで、対応=演技の仕方は違っていたか、どう違っていたか。
子どもに接するときに声色が
変わる(マザリーズと言うらしいです)ということはよくありますが、
この声色の出し方には、何かモデルがあるのか。あるいは、演じているのではなく本能的なものなのか?
私たちは日常的にも何かしらの「演技」をしていますから、舞台上の演技というのは、考え始めると本当に複雑怪奇…
いずれにせよ「親(の理想像)を演じている人」を真似しようとするのではなく、
「目の前にいる子供たちの親」を直接に演じることができるか。ここが一つのポイントになりそうだ、という話に落ち着きました。
理想とされる「像」のイメージが様々に蔓延してきた昨今、「してはいけないこと」「しない方が良い(無難)なこと」が増え、言動にしばりが増えてきた。
しかし「像」ばかりが一人歩きしていて、なぜそれが理想とされているのかといったことがあまり問われていないようにも思います。
「演技」によって、いかに形骸化した「像」を乗り越えていくか。そんなことについての、一つのチャレンジが行われています。