今日の稽古場は現代劇場ではありません。
何事かと言いますと、以前に稽古場で読まれた能因さんの道という絵本を読みました。
平安時代の僧侶であり歌人である能因さんの高槻の古曽部に居住していたと。
街歩きのしおりが用意されていてびっくりです。
集合しましてまずは、天神山遺跡へ。
天神山遺跡をあとにして車塚古墳へ。
レプリカですが出土した埴輪が置かれています。
上宮天満宮の境内は原生林に囲まれて4万平方メートルあります。
街中とは思えない土を感じられる道を歩いて伊勢寺に向かいます。
平安中期の女流歌人である伊勢の晩年の居住あと建っていたそうです。
能因が生きている時にはこの伊勢はもういないのですが、能因さんが慕ってよく通っていたそうです。
伊勢廟堂という伊勢のお墓と言われるものがあるのですが、それは撮り忘れて台座の亀が珍しいと隣の古碑を。
亀を台座にしている古碑は他にもたくさんあるそうです。
気になって調べましたら、亀ではなくて贔屓という中国の伝説の生物で亀に似ているけれども竜の子どもだそうです。
能因さんが死ぬ前に和歌の原稿を埋めた文塚。
今は畑の中にありました。
最終目的地の伝能因法師墳。
絵本の中には能因さんの人柄を伝える物語が記されています。
その部分を改めてここで朗読されると、稽古場で聞いていた時とはまた違う印象で受け止められます。
能因墳の前は実りの秋が広がっています。
気持ちのよい風に吹かれながら、とても有意義な街歩きとなりました。
筒井さんは記録で映像を撮影されていました。
次回作品に使えそうな会話もたくさんあったとのこと。
まさにフィールドワークですね。
高槻という街の歴史もとりいれながら、果たしてどんな作品ができあがるのか、大変に楽しみですね。