11月23日 14:00-16:00 現代劇場303
今日から本格的に冬、といった感じ。暖房入れて、じっくり準備運動を行いました。
さていきなりですが、脚本は演じるために存在します。
ところが今回の脚本は、それ自体がある意味で「演じて」います。
というのも、各シーンが有名な映画を元ネタとして書かれているんです。
台詞をトレースしようとしているところもあれば、雰囲気を引き継いでいるだけのところもありますが、
「雰囲気を引き継ぐ」と、その元ネタの雰囲気がそのまま再現されるかというとそうはならない。
トレースや引き継ぎが上手くいっていないということではなく、「引き継ぐ」時点で表現の質がガラッと変わるのです。
観客は作品の背後に元ネタの存在を感じると、それだけでコミカルに感じたり、いっそう大きく感動したりします。
「演じる」という行為は、総じてそういうものかもしれません。
脚本という元ネタを演じる俳優たち。
今回の芝居は、まさに「演じる」ということに焦点が当てられているのかもしれない。
脚本が完成間近となり、いっそうその深みが顕れてきたように感じています。