5/24 15:00-17:00 現代劇場306 担当:渡辺
チェーホフ『熊』、3回目です。
未亡人の女性と、借金とりの熊みたいな男のお話ですが、もともと女性のほうはだいぶ若い設定のようです。
でも、「しっかり大人がやった方が面白い戯曲」というチーフの言葉のもと、今回も稽古がスタートしました。
演技の肝は、「登場人物の誰もが真剣だ」という点です。
誰もが真剣に自らの道を突き進むがゆえに衝突もする。当人たちは大真面目ですが、それを周りから見ると喜劇になる。
そういえば私の好きな哲学者、ベルクソンの『笑い』もそんな話をしていました。
硬直したものがなんらかにつまずいて方向が変わるときに、それを見る人たちの側におかしみが生じるのだと。
リアルに演じる、とか、日常の延長で演じる、とか考えるよりも、
「真面目に言う」ことがコツなのかもしれない、そんな気がしました。
熊、あと2回だそうです。もう少し遊び方を模索したいです。