2024/2/13 14:00-16:00 富田ふれあい文化センター 小ホール 担当:渡辺
タイトルは脚本に登場するセリフの一つ。
小気味良く、使い勝手も良いので稽古中に時折みんなで使っていました。
「小気味良さ」というのが、今回の芝居の一つの鍵になるのかもしれないな、と思って見ていました。
実際に脚本を用いた稽古の開始当初から、全体的に「ダンディ」な演技を目指しているわけですが、ダンディズムを成立させるための一つの条件が小気味良さになっている…かもしれない。
余裕を見せるという、飄々としたスタイリッシュさ。
先日個人的に、よく演劇の稽古に用いられる「ステータス」について詳しく論じられている本を個人的に読んでいました(キース・ジョンストン『インプロ』)。
「ステータス」というのは、ステータス=階級の高いor低い役(例えば部長、課長、平社員、の様な)が与えられ、それに即して即興で演技をするエチュードです。
そこで「ステータスの高い人は目線や体勢を頻繁に変えてはならない、逆にステータスの低い人はキョロキョロしたり落ち着かない様子を示すと良い」という記述があったのですが、これはなるほどと思いました。
位の高い人は、動作にも余裕を持ってどっしり構えていなければならない。本の著者は、演技というのは全てこの「ステータス」の応用で考えることができる、とまで書いていました。
ダンディさというのは、実際の位の高い低いに関わらず、「あたかも高いかのように振る舞う」ことだと言えるかもしれません。いずれにしてもやはり、ダンディであるためにはアタフタしてはいけない。
「生意気だ」などという罵倒の言葉よりも、「猪口才な」の方が、余裕のある感じがして良いのは…何でだろう。音の響きの可愛さとかも関係しているの…か…?