2月10日 恍惚一座
ラジオ体操から稽古は始まりますが、なぜだかマッサージ大会に。
手のひらや頭や肩やらを緩めていきます。
ワーク以上の集中力で稽古場の空気がしまっていきます。
集中力が高まったところで脚本稽古。
みなさん先週録音した音源で家で予習されてきています。
すでに脚本を離して立ち稽古 に入っています。
新人警察官とか、意地悪警察官とか、ここは冷静で、ここでヒートアップとみなさん事前にいろいろ考えてこられたのがよくわかります。
やはりセリフ覚えが大変だったようです。
セリフを変えることの可否が話題に上りました。
これは敬意の話のようです。
脚本家や演出家や相手の役者に対しての敬意。
これは間違えずそのまま覚えていたらいいというだけでもありません。
その通りのセリフでも意味やニュアンスが変わってしまうのも問題です。
脚本を介して対話と信頼を生み出すということでしょう。
2組の発表のあと山口さんからそれぞれの役者さんに演技課題が与えられました。
全体としてはインプロのペーパーズというワークの応用をおこないました。
20代の自分に言いたいことと相手にとって無価値なものを買わせる売り文句をセリフで紙に書きます。
二種類の紙をそれぞれ椅子の上にまとめて置いておき、みんなに演説するみたいに喋りだし途中で紙をひいて、すぐにそこに書いてあるセリフを口にする。
普段のおしゃべりをしている感覚と地続きでセリフをしゃべってみる。
人の考えた言葉なので自分のおしゃべりとその科白の會田には飛躍があります。
その飛躍を平然と繋げられれば、そこにおかしみが生まれてきます。
繋げるためにはそのセリフを受け入れる必要があります。
それはそのセリフを書いた人に敬意を払うということかもしれません。
セリフ覚えてとともに、普段のおしゃべりと同じ感覚でセリフを口にできるようになれるといいですね。