2016年3月29日火曜日

プレーンな表現への味付け。

3月29日 そよ風ペダル 担当:梶川

今日は後半からラストまでの稽古です。

まずは普通の演技で通したあとに、抑制した演技で確認していきます。

この抑制された演技というのが、演技の軸になっていきます。

ゆくゆくは演技にいろをつけていきたいわけですが、まずは拠り所になるものをこれまでの稽古で作ってきたわけです。

この拠り所の演技となる演技が、つまりは料理でいうなら素材となっていくわけですね。

筒井さんの言葉でいうなら、プレーンな表現となります。

このプレーンなものにこれからいろんな味付けをしていきます。

どんな味になるかはわかりませんが、料理と違って味付けに混乱してきてもいつでもプレーンな状態に戻ることはできます。

逆に味付けをしまくったあとにプレーンな状態に戻った時に、それでも残った味付けこそが本当に美味しい演技なのかもしれません。

そしてまた、プレーンを知るということは自分を知るということでもあります。

味付けした演技が、役柄としてのものなのか自分の癖なのかもわかってきます。

演技の味付けがすぐ始まるかはわかりませんが、とある演出家曰く引き算ならいつでもできるから、とにかく失敗を恐れずいろんな演技をしてみようと。

どんな味わいが出てくるでしょう、楽しみです。