今日のワーニャ伯父さんは三幕の終わり。
キャラクター同士が口論して諍いになるアグレッシブなシーンです。
対立するシーンというのは人の目を引きつけます。
話のテーマも口論したこと、諍いに巻き込まれたこと、目撃した経験はありますかというもの。
実は諍いに出くわすことは少ないのではないかという話もありましたが、
みなさんの年代として学生運動を体験しているので、
それは諍いの要であってというのが興味深かったです。
譲れない主張がぶつかり合うのを諍いというのであれば、
そのような強い主張を持つということが稀なことなのかもしれません。
なんにせよ諍いに対して注意が向かざるえない。
日常の中の非日常なのではないかと感じます。
第三者で関わると、それはまるで舞台を観ているような感覚になって面白く感じる。
そこに舞台の魅力のヒントが隠されてるのかもしれません。
一列に並んだ椅子に座って、セリフのある人だけが立ち上がって前に出てしゃべる。
まるで朗読劇のようです。
表現をシンプルにするからこそ、想像が刺激されて見えてくるものがあります。
なかなか見応えのあるシーンになりました。