2013年11月9日土曜日

コンタクトとフォーカス。

11月5日 恍惚一座

公演を終えて10月中はお休みになり、久しぶりの稽古です。
まずは前回公演の振り返り。
山口クラスはなかなか団員の人数が揃わなかったので
公演稽古に入るのが遅くなり、本番前に余裕がなかったという反省点ありました。
次回の公演はすでに団員が揃っているわけで、今からだって準備に取りかかれます。
というわけで、次回公演の脚本をどうするかについて山口さんから報告。
山口さんは演出に演技ワークに集中して、脚本家を別の人に頼むことになりそうです。
演技ワークとして大きく3つ。
ボイスとムーブメントとインプロ、つまり発声と動きと即興。
さっそくインプロのワークがおこなわれます。
コンタクトとフォーカスのワークです。
ペアになって向かい合って立ちます。
リズムに合わせて1人が簡単な動き、ポーズをしていく。
もう1人は一拍遅れで相手のポーズを真似ていきます。
次はお題を決めてポーズの代わりにリズムに合わせてしゃべっていく。
こちらも一拍遅れでもう1人がしゃべっていく。
輪唱のような感じになります。
これを同時におこなっていきます。
つまり1人はポーズをリードしておしゃべりはついていく。
もう1人はこの逆でおしゃべりがリードでポーズはついていく。
できるかできないかはさして問題ではありません。
自分がどういう状態なのかというのを知ることが大事です。
また相手が変わるとやりやすさも変わります。
二人の間で何がどう作用しているのかを探るのも興味深いところです。
複雑なことをすると緊張して体がかたくなります。
失敗してもいいやと開き直ってリラックスした方がうまくいくのかもしれません。
相手とコンタクトする、発しながら受け止める場合には
このリラックスということがポイントになると感じました。

視線には方向性があります。
舞台上でもこの方向性によっていろんなことを表現できます。
みんなで1人を見れば(フォーカスを合わせれば)お客さんもそこに注意が向かいます。
相手のフォーカスを把握するということで相手の視線に入って目を合わせるワークをしました。
発展して視線を絶対に外さないといルールで相手を動かしてみたり。
視線の方向性は掴めるとして、距離をどう扱うかが課題として残りました。
距離を一定に保とうとしてしますので動きに広がりが生まれない。
ここのもコンタクトの要素がありそうな予感がします。
来週もこの感じでワークを進めていきましょう。