2016年7月5日火曜日

日常会話を脚本にする。

7月5日 恍惚一座 担当:梶川

先月に京都劇場での公演を終えたばかりですが、みなさんからの要望で早速の稽古再開です。

今月から9月までは代講になりまして、WakuWakuでも講師をされている高杉さんによるワークです。

3カ月かけて5〜10分の小作品を作ります。

脚本だって自分たちで書いてしまうというワークです。

7月中に脚本を書き上げてしまい、演技のあれこれは、その作品創作を通しておこなうという算段です。

まずはフリートークからどうやって脚本を書くかのヒントを探りました。

脱線することに面白みが生まれる。

しゃべる量は決してバランス良くはない→よくしゃべる人、相槌をうって促す人、黙々と聞いて核心をつく人というようにそこにはキャラクターということが関わってくる。

喋っている人だけでなく、喋っていない人がどうそこにいるかからも伝わることがある。

フリートークに目的(何かを決める)ができると会話の質が変わる。



何気ない日常会話の中にも演技や作品創作のヒントが隠されています。

日常感覚をそのまま演技にすることが今回のワークのテーマになりそうな予感がしましたがどうでしょうか。

後半は二人の人物の簡単なセリフで、いろいろ条件を設定してやりとりしました。

場所を設定する。

状況を設定する。

関係を設定する。

隠し事を設定する。

などなど。

外側を変えるだけで体のカタチや声の出し方が明確に変わっていくのがとても興味深かったです。

残り時間では3グループにわかれて脚本を作るための話し合いです。

今日のワークでやったことを参考に、場所、環境、人物を決めていきます。

決して大きな事件はいりません。

何気ない会話のやりとりで充分です。

ある程度決まったことをそれぞれが家に持ち帰り、物語を夢想します。

みなさんの頷きの回数や深さが良い感じで前向きな学びでした。

3カ月後に何を手にしてどう変化するのか、今から楽しみです。