12月7日 14:00-16:00 担当:渡辺健一郎
前回脚本が完成したわけですが、それを受けた今回の稽古は、かなり濃密なものとなりました。私にはそのように感じられた。恐らく各々が、相当脚本を読み込んできたんじゃないかとーー少なくとも、そう見えるほどには濃密だった。
段取りもかなり頭に入って、「演技」に注意を向ける余裕が出てきている。
恐らくリーダーもそれを如実に感じて、調子やリズムの本当に細かいところまで演出をつけていました。
これまでもリーダーは毎回指示を出していましたが、俳優たちは必ずしもすぐには落とし込めていないこともあったように思います。
ところが今回は、かなり各々にしっかり咀嚼して、すぐ演技に反映させていたように見えました。
「今はみんなが良い人であろうとしすぎている。別にわざと人を傷つける必要はないけど、登場人物たちがもっと正直であって良い」といったようなやや抽象的なオーダーに関しても、各々にくらいついていたように思います。作品の全体像が見えて、一つ一つの演技が全体の中にどう位置づけられるのか、俯瞰の視点を持てているのかもしれません。
これからまだまだ、どんどん良くなっていきそうです。