【そよ風ペダル】言葉の表裏
10/1 14:00-16:00 城内公民館 中スタジオ3 担当:渡辺
結構親しくしていた人と久しぶりに会うとき、微妙な空気が流れる場合があります。
お互いが楽しく、嬉しい気持ちで再会できるなら良いんですが、
喧嘩別れとか、自然消滅とか、多少ともネガティブな別れ方をしている場合には要一考。
近いことが、先日ありました。
ふつうに道を歩いていたら、向こうから「かなりお世話になってたけど少し苦手で、最後にこちらが若干の不義理をして、連絡をとらなく(とれなく)なった」人がやってきました。
相手もこちらをどう思っているのか分からないので、どういうテンションで接して良いのか分からない。
このままいくとすれ違う。気づかないフリをすることもできるけど、それも居心地が悪い……。
ひとまず「ご無沙汰してます!」と声をかけました。
すると向こうは微笑んで「お急ぎ?」と返してきました。
「そうなんです…、また!」と言って別れました。
「お急ぎ?」は相手を不快にすることなく出方をうかがう、かなり優れた声かけだなと思いました。
言われた側も、特に対立をうむことなく別れることもできるし、じっくり話しをする選択もできる。
こういった人と人との内面の微妙なズレと、それを解消したり(ときにはわざと摩擦を大きくしたり)する言葉の機微の面白さ。
上のエピソードは、繊細すぎて演劇にするのはなかなか難しいですが、しかし目線や表情、ちょっとした仕草などで表現できなくもない。
こういった機微に取り組んだり、ときには繊細さを放棄してわざと「芝居がかった」演技をしてみたり。
実は今回のその風ペダル、そういう(またもや!)難儀する、「演技を演じる」演劇に向かっているのではないかという空気を読み取ったのですが、果たしてどうか。
やいのやいのと書きましたが、単純に稽古が楽しい。
たくさん笑いました。