4月7日 恍惚一座
静寂に包まれたワークから。
みんな目を閉じて椅子に座り、一人が誰かのところに歩いていき耳元で物語をささやく。
交代して囁かれた人がその内容から発想した物語をまた誰かに囁く。
そうやって数珠繋ぎにして物語を作るわけですが、もちろん囁いているので物語の部分でしか一人一人は把握できていません。
後からどんな物語だったか再現していきます。
限定していてとらわれない分、話はいつもより飛躍していましたが、途中で誰に言ったかとか、何を言ったかがわからなくなってしまいました。
そこで次は目も開けて物語も囁かずに普通に喋っていく。
つまりは全体が見えているということ。
もちろん再現もしやすくなるわけですが。
セリフを覚えたり演技をするときに自分のことだけにとらわれると再現しにくくなる。
実際に視点を変えるとわかりやすいですね。
要は視野を広げるということ。
慣れないことをしているとき、周りが見えにくくなります。
ただでさえ舞台に立つという特殊状況なわけで視野が狭くなりがちです。
サッカーなどのスポーツでプロになると目の前の光景とともに、上空からフィールド全体を俯瞰することもできるとか。
俯瞰する客観視点を手に入れていきたいですね。
いよいよ脚本が稽古場に届きました。
プロローグの4ページでとある事件の終わりから始まっているように思います。
つまりはカタルシスが最初にきていて、ビックリするところから次どうなるか想像つかないところから始まります。
本当に先がどうなるなか楽しみなところですが、稽古場は限られたシーンの中でいろいろ発想しながら、実際に作品を立ち上げる時に何をしたら楽しくなるかを話し合いました。
来週はこの楽しくする発想で立ち稽古をしていきます。