9月1日 そよ風ペダル 担当:飯坂
ジャン・ジュネの「女中たち」です。「奥さまごっこ」をする姉妹の女中たち。
「ごっこ遊び」と「まね」の違いを話しました。
誰かの話をするときに、そのひとの喋り方を再現することはあるでしょうか?
お笑い芸人のギャグを私たちがするのは?
ものまねタレントがものまねをするのは?
なにが「ごっこ遊び」でなにが「まね」でしょうか。
悪意や嫉妬があるかどうかはキーになりそうです。
まねはパフォーマンスとして、その悪意が伝わるかどうかを計算してやっているのではないか?伝えることが目的なのがまねではないか、と。
女中たちの「ごっこ遊び」はどんどん「ごっこ遊び」の範疇を超えていきます。
遊びだったはずが現実の世界と強い結びつきを持っている。
その揺れ動きを細かく捉えていく、ストイックな作品だなと思いました。