2012年10月3日水曜日

試演会、ではなく。

10月3日
そよ風ペダル『モロモロウロウロ(試)』最終稽古。
稽古場を開けに開始時間の30分前に到着しているのですが、
すでに役者さんが先に来られていて自主練習をされています。
その眼差しはとても真剣でお互いにここはこうではないか、ああではないかと話し合いながらセリフのやり取りをされています。
舞台に立って一人で演技をするというのは
自分の責任において引き受けて表現していくことになります。
しかし、相手役がいてのやり取りとなると
自分一人がどう頑張っても(逆に頑張れば頑張るほど)シーンが成立しにくくなることがあります。
自分でこう演技しようと考えるよりも、
ただ相手がどんな風に動いて、どんな声で話しかけているか。
相手をしっかり見て受け止めること。
受け止めて感じたままに反応を返していく。
欲しいのはアクションではなくリアクションである。
アクションをリアクションに変えていくには繰り返し時間をかけて稽古していくしかないのでしょう。
自主練を繰り返したことによってシーンの質が明らかに向上していました。
試演会です。
試しに演じると言っていますが、みなさんの中では人前で発表するわけで
意気込みとして公演と変わらないように感じます。
枠組み(会場や舞台セットや音や照明機材など)は試演会の様相をとっていますが
演技やみなさんの姿勢は表現活動として試しにではないと感じています。
はじめての創作活動。
これが現時点のそよ風ペダルですと、胸を張って舞台にのぞみましょう。