2016年4月30日土曜日

インプロ「サンキュー」「秘密の目的」




428 WakuWaku 担当 土井

練習の日は雨がよく降ります。
人間知恵の輪、立って座る、しりとり、ビンバンボイーンと、今日はどれもスムーズに進んでいきました。思わず出る癖を、意識する事で徐々に直す事ができます。

次に「サンキューゲーム」を。
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人がポーズをとり、他の人が絡んでポーズをとると、先の人が「サンキュー」と言って去ります。

物語を見つける、動きの面白さでいく、表情をつける、関わり方は色々です。いかにかかわりますか?




次に言葉を入れます。
言葉を返してサンキューと去ります。
先の相手が何をしているか考えて入っていきます。そして少しずつ台詞を増やしていきます。大事なのは相手との関係性です。
相手の設定を受け入れて返しましょう。

形を作ってから台詞を考えるのもありです。前に出てきた言葉を使うのもいい事ですね。「インダス川」が出てきました。
そして「目的」を設定し相手の言葉を深めていきます。



休憩後「秘密の目的」
お互いに、相手にある事をしてもらう、というミッションがあります。その話に持っていくにはどうしたらいいでしょう?全く違うミッションが有るのに最後は上手く話が合うのは驚きです。
相手の目的に飛び込みながら、自分の目的達成にも近づけていく。
「なぜそういう言い方をしているのか?」想像してみましょう。

最初に相手は何者かを確定させなければ、設定が宙に浮いてしまいます。最初が大事です。
相手の言葉を否定したなら否定する理由を作ります。
目的だけになってしまわないように。物語は別個で作りながら、徐々に目的に近づいていきます。

次の練習は51212時からです。いつもと時間が違うのでお間違えのないようお願いします。
公演の台本が少しづつ出来上がって来ますのでお楽しみに!

2016年4月26日火曜日

耳を養う。

4月26日 そよ風ペダル 担当:梶川

今日の稽古でまず要求されたことは、自分の声を聞く耳を養うことでした。

そよ風ペダルは基礎稽古で毎回しっかり発声や滑舌の稽古をしています。

人によって苦手な音がそれぞれ違います。

普段の生活では、自分がどんな風にどんな声で喋っているかわからないものです。

特に演技している時は他に意識がいくのでわかりにくくなります。

自分の声を聞く耳を持ちながら同時に演技をしていくことを目指していきましょう。



ダンスはすんだ。

4月26日 恍惚一座 担当:梶川


今日はラストシーンの稽古をしていました。

していましたと他人事なのは、私は稽古場の外で、とことんダンスの振り付けを考えていたので。

正直、稽古の様子は見れていません。

これで稽古日記を書くというのも無理があるのですが。

ダンス、難しい。

何が難しいって、皆さんがどんな振り付けなら楽しく踊れるかを考えはじめるとわからなくなってきます。

見ていて楽しいものにするには、前提として踊り手がやらされているのではなく身を入れて楽しんでやってもらえないと。

時間がかかりましたが、なんとか決まりました。

まずは一安心で、本筋のお芝居にも集中できます。

午後の自主練習は通し稽古のようです。

そろそら骨格が見えてきました。

来週はしっかり稽古を見たいと思います。

2016年4月22日金曜日

ペーパーズ

4月21日 WakuWaku 担当 土井

今日の人間知恵の輪は最初からとても複雑で、開くのを断念しました。こんな事もあるんですね。
立って座る、しりとり、ビンバンボイーンでウォーミングアップ、段々と動きの速度が増してきました。

初めての「専門家ゲーム」
3人1組で、ひとりの専門家になります。
1単語すつ発し、文を繋げます。自分の言いたかった事が、他の事に変化していきます。
その変化に対応し、だけどあくまでも「助詞を含むひとつの単語」だけで繋いで下さい。

「歌繋ぎ」
今日はアクセント付きです。顔も声の高さも先生の手の向きに連動しちゃいます。

後半は「ペーパーズ」です。
「過去の私に言いたい事」を幾つか紙に書きました。
床に散らばる紙を拾い読み上げながら、2人でドラマを作っていきます。




ふしぎな事に、バラバラに書いた文章が繋がっていたりします。
無理やり理屈をつけて行き、最後は終わりを見つけるという作業が必要です。
「嫌いな人への一言」「大切な人への一言」を追加しました。
母と娘の設定が生まれてきました。
相手の申し出をやすやすと受け入れてしまわないように。引く癖は演劇の時は、しばし忘れ、攻め続ける事でドラマが生まれます。



「お母さん」と呼ぶ事で2人の関係性ががはっきりします。これは先に言ったもん勝ちです。そして、何処なのか、誰なのかわかるような言葉をどんどん取り入れます。
「こんな状態」という台詞、面白かったですね。


これをもっと具体的にしていくことでドラマになります。



関係性がわかるエピソード
を思い浮かべ、最終的に何処に行きたいのか?という落とし所、目的をはっきりさせます。



2016年4月20日水曜日

イントネーションを真似る。

4月19日 そよ風ペダル 担当:梶川

今日は前半部分の稽古です。

60ページある中の10ページ程度ですので、短いシーンをどれだけじっくりと作り込んでいるかがわかるというものです。

なんだか今日の稽古ではイントネーションが良く話題になりました。

日常でもありますが、人のしゃべり口調を真似てその人の口癖を話すということがあります。

演じることの原型のようでもありますが。

作品の中でもそういうシーンがあり、その口癖というか言葉を言っている役柄の演じ手にその台詞を言ってもらい、それを真似て喋ってみるということをしました。

不思議なもので改めてそのように手本として喋ろうとしてみると、意識してしまうのか普通にしゃべるのが難しくなってしまうようです。

変に特徴的なイントネーションがついて、端から聞いていると面白かったです。

そしてそれをどの程度のクオリティーで真似るかと言うのもあります。

日常での演技をさらに演技するというのは、二重になっている分、さじ加減が難しいですね。

これまで台詞に色を付けずに演技の軸を作る稽古をしてきましたが、だんだんと肉づけの稽古に移行してきているように感じます。

シーンに色が見え始めました。

これからどんな彩りになっていくのか楽しみです。

衣装もつけて全員集合!

4月19日 恍惚一座 担当:梶川


今日から入団の劇団員の方も来られて、しかも一回目の衣装候補を持ち寄っての稽古でした。

なんだか華やいでいます。

ピシッとスーツで決めて印象が変わったり、妖精ということでの非日常の衣装、普通の役柄でも統一感のありつつ個性が見えて。

いつも通りの稽古をしているのですが、受ける印象が違うのは衣装によるのか、演技が変わってきたからか。

きっとどちらもで、衣装を着ることによって演じ手の気合が変化したり役柄へのイメージが深まったり。

脚本をシーンで1から7までわけています。

今日は3から6までの稽古をしました。

通して稽古すると約30分で。

始まりと終わりはどうなるんだろうというドキドキと大団円の高揚で、比較的稽古しやすくもあります。

今日やった中盤のシーンをいかに作り上げお客様の集中を途切らせないでいられるか。

まざは演じ手が集中すること。

舞台世界に没入できるか。

例えば子どもが遊んでいるとき、その遊んでいることに没入していきます。

きっとそれこそが幸せな状態ではないかと。

子供のように没入して舞台で遊べたなら、きっと見ている方々も舞台世界に没入してもらえるはず。

少しずつ舞台世界ができあがっています。

2016年4月15日金曜日

今を生きる

4月14日 WakuWaku 担当 土井

本日はいいお天気、初夏の陽気です。
人間知恵の輪、立って座る、しりとり、ビンバンボイーンのゲームでウォーミングアップです。

次に歌を中途で遮断された所から繋げます。人が歌っている時に頭の中で歌っていると繋ぎやすいものです。


次は、一つの単語を元に、「私は」で始まる話を作り、その話をグルーブで繋いでいきます。「私は」で始めるのは意外に難しく、また、全員が同じ「私」になるのも難しいですね。話をシンクロさせていきましょう。

後半は先週もやった、「フリーズタッグ」を続けます。

「ここは何処?」
1人が椅子に座っています。違う設定を持つ人が入ってきます。
「こんにちわ」「こんにちわ」意外の台詞は自由。2人で話を作っていきます。これは、多くの場合、2人が知り合いでない設定になるそうです。もちろん知り合いの設定でやってかまいません。

テンションが違う方が芝居になります。


次に椅子や机を退け、2人が次々と交代で「関わるポーズ」を作っていきます。その身体の中から台詞が出てきます。



怒りの感情、意見の違いを持ち込むとドラマが生まれます。ドラマには「不穏な状態」が必要なのですね。だけど、あくまでもドラマです。お互いを信じて思い切り演じましょう。すると、なにかが動き始めます。ドラマに飛び込んでみましょう。その時間、「今を生きる」のです。

見るという稽古。

4月12日 そよ風ペダル 担当:梶川

今日は最後のシーンをじっくりと稽古しました。

稽古の始まった段階ではこのシーンが終われば、最初に戻ってのシーン稽古になることなっていましたが、丁寧に創作をしてワンシーンだけの稽古となりました。

そのシーンに出てない方は、今日は稽古を見ていることになりました。

見ることも大切な稽古となります。

実際に演技しながら稽古する場合、主観でものごとを捉えがちになります。

人の演技を見ているということは、客観でものごとを捉えていることになります。

この客観的であることというのが、とても重要です。

演技中に主観になりがちと書きましたが、同時に客観的視点を持ちながら演技をすることが重要だからです。

演技しながら客観的視点で、相手の役者の演技やそこから伝わってくるもの、お客さんに何が伝わり、それをどう受け止めているかを見ていくことが必要になります。

世阿弥の言葉で「離見の見」というのがありますが、例えばそういうことですね。

そしてお能では人が舞うところを見るのも稽古と考えられています。

舞を見ながら自分も一緒にイメージの中で舞って稽古していくそうです。

武道も極めていくと相対しただけで相手の力量が見抜けるとか言いますが、どのように見るかと言うのも一つの技術であり、観察眼という能力になりうるのかもしれません。

まずはシーンの稽古を見ながら、自分が演出家だとして目の前の演技が面白いかつまらないか、それは何が原因でそう感じているのかを見ていければいいのではないでしょうか。

もっと言うならその原因を変化させるにはどうすれば良いかまで考えられたなら素敵です。

能動的に稽古を見ていければと思います。




2016年4月12日火曜日

生き様を表現にする。

4月12日 恍惚一座 担当:梶川

紆余曲折ありましたが、脚本の最終稿が届きました。

ラストシーンの稽古をして通しました。

もちろん、変更もあるので今日配られた脚本をもちながらの稽古なのですが。

変更されていないところもあるので、パッと確認しては、脚本と距離をとって演技される方もいて。

つまりはすでにセリフ覚えが進んでいる証左。

とりあえずでザックリと立ち位置や段取りを確認されての通し稽古となりました。

ここから演技の内実というか、笑いのシーンなら笑えるように、しんみりするシーンならしんみりできるように細かなところを創作していきます。

もっと時間がほしいところですが、実は時間さえあればということでもなかったり。

例えば稽古はリハーサルだと思うというハードルの高さ。

稽古以前に演技の基礎技術をつける練習は別でなされているとか。

公演のための稽古は練習でなく、リハーサルでしかない。

それは生活があるから難しいということもあるのですが。

演劇は自分の体と心を使って表現することなので、その生活自体が全てお稽古ではないでしょうか。

家族と喋るのと同僚と喋るのとではいろいろ違うとして、その違いはどこから来るのかを考えることも演技力向上の一助になります。

演劇には生き様が表れるものだと思います。

どう生きるかがすでに、演劇の稽古であると。

そんなところから創作していければと思います。

2016年4月8日金曜日

身体をとおして相手との関係で話を繋ぐ

4月7日 WakuWaku 担当 土井


花を散らす大雨の中、皆さん集まってくださいました。
人間知恵の輪、座って立つ、ビンバンボイーン!
の3つのゲームをしたのち、時事ネタについてのクロストーク。
感じた事を勝手に述べるだけでなく、前の人の話に関わっていく事が大切です。これは答えや結論を求めるものではありません。話す事によって、なんだかもやっとしていたものを「言葉」にする訓練、人の話にクロスしていく訓練と土井は捉えたいと思います。其々、目的が違っても良いのでは無いでしょうか?



後半は二人で組になり身体の何処かが触れ合うことが約束で、交互にどんどんポーズを変えていきます。
そこから発展し、触れ合ってフリーズした身体の形から何かシチュエーションを想像し、そこに台詞を入れます。
身体を通して、相手との関係で話をつなげていきます。
最初は全く思い浮かばなかったシチュエーションが身体を動かす内に生まれてきます。段々と設定が具体的になり、芝居になっていきます。

最後に桃太郎の話を「ワンワード」で繋げて行きました。みんなが知ってるあまりにポピュラーな話ですが、実は話が脱線する方が面白いですね。






2016年4月5日火曜日

緻密な作品づくり。

4月5日 そよ風ペダル 担当:梶川


先週で抑制した演技での軸づくりが最後まで終わり、今週からまたはじめに戻ってのシーンづくりです。

作品が始まってから約5分のシーンを何度も繰り返していきます。

つまりはちょっとした2、3往復のやりとりの中にたくさんの意味や情報が盛り込まれていきます。

だからと言ってその意味合いを伝えるために演技が大袈裟に向かうのではなく、逆に日常レベルで違和感のない演技に向かっていきます。

つまり筒井さんの要求は普段は無自覚にとっているコミュニケーションを明確にしていくようにナビゲートされています。

しかし目指すところはやりとりはあくまで日常的レベルの当たり前のものに見えるようにすることであります。

かなりハードルの高い要求です。

今回の作品の難しさが本当の意味で見えてきた稽古でした。

地道なことですが、とても大切なことです、繰り返し稽古していきましょう。

パフォーマンスを考える。

4月5日 恍惚一座 担当:梶川

オーロラジェンカを作り込んでいます。

まだまだ脚本レベルでの変更もありながら、キャラクター造形を深めています。

ダンスのコンセプトも決まりました。

オーロラジェンカというタイトルの作品です。

ジェンカはやっているのは楽しいかもしれないが、見ていてどうなのだろうということで、しばらく保留にして。

もっとわかりやすいアイドルグループの振り付けを取り入れたらどうかなど、いろんな話が出ました。

迷ったならば脚本に戻る。

答えはありませんが、脚本には全てのヒントが詰まっています。

今回の作品の中で、人間と森の人(妖精)との対比があります。

現代社会をどう捉え、どのような姿勢をとるのかが問われているように感じました。

それに答えるには、まずはジェンカに真正面から向き合わないとならないのではないか。

というわけで、ジェンカについて調べたり動画を探したり。

現代社会がどうこう言いつつ、ネットで検索して表層を追いかけているところが、またなんとも言えないところですが。

ダンスの練習が始まりました。

少し体力作りをせねばということもありますね。

脚本稽古は中盤のシーンを稽古しました。

セリフや段取りをさらいながらも、音楽の流れる長いセリフの中でパフォーマンスをすることになりました。

脚本は大方セリフのやりとり、会話がメインで書かれています。

稽古をする中で会話だけでなく、様々なパフォーマンスが練り込まれていきます。

 言ってしまえば、役者さんの演技というのは全てパフォーマンスなわけですが。

今日から自主稽古も始まります。

お昼には近くの公園でみんなでお弁当を食べながらお花見。

だけではなくて、これからのことを考えて、宣伝用の写真撮影もしました。

いい写真が撮れました。

では、引き続き午後の自主稽古も頑張りましょう。

2016年4月1日金曜日

「不倫」と「蠅」をつなげる

WakuWaku 担当:土井
久しぶりのメンバーとの再会に感動!まずは人間知恵の輪を。皆さんの気持ちが揃ってめでたく1つの輪になりました。


座るゲーム、しりとりゲームのあと初めての「ビンバンボインゲーム」です。これは「ボイーン!」と真ん中の人が
間違えるほど面白いゲーム、しばらく続けましょう。
その後10分程、時事ネタに関するフリートークからフェミニズムの問題、そして前の台本稽古中の先生の一言に話は発展。「気になる方への想像力」へと話は膨らみました。思ったことをドンドン声に出し情報共有し、皆で考えていくのは大切な事です。来週もネタを変えて継続します。

今日はシティライフNewsさんの取材があり、「稽古を始めてどうでしたか?」というインタビューに其々が自分を改めて振り返る事も出来ました

「大きな栗の木の下で」歌ゲームのあと、「スピットファイア」という、テーマに基づきながら、傍から挟まれる単語に反応して話しを続けるという、新たなゲームをしました。これは引き続き「責任感を手放す勇気を持つ」訓練です。



「不倫」をテーマに「 蠅」と挟まれ、困惑しながらも「蝿のように男性が群がってきたら」と続ける。なかなかです。
「手術」と「タイヤ」の組み合わせには「タイヤの上にどっかと座るように安心して手術を受けた」と。どんな体験からも即興で想像が生まれてくるのは凄い事です。本当にパワーをいただきました。