2018年8月31日金曜日

自分の体験として語る

830 WakuWaku 担当 土井
久しぶりに全員が揃いました。今日も皆さん13時から自主練習をされています。
先週に引き続き、「言い方、言い回し」で台詞を言うのではなく、「相手がどう思ったか?自分がどう感じて言っているのか?」を肝に据えた稽古をします。台詞のない間も、自分がどう感じているかを想像し「感じる」のです。

今日は5ページ、田淵の独白から稽古を始めました。
会話が同時進行する時、何を言ってるか観客にわからなくてもいいので、その気分だけは伝わるようにしましょう。
大谷の「嫌そう」の度合いが強いほど、周りの働きかけが引き立ってきます。テンポが悪いというのは、遅いというだけでなく、自分が喋っている事を自分の体験として語っていないのが原因です。
台詞のないところでのアイコンタクト、目線が非常に重要です。一瞬空気が張り詰め、皆で1人を見る所など随分いい感じになってきました。
岩山は「そんな堂々と」と相手が自然に反応する、堂々感で喋ってほしいところ。それには、何を怒っているのか、何を主張したいのか、その理屈を理解すると、相手、そして客にも彼の理屈が入ってきます。

ここ3回程の稽古で芝居がどんどん「生き物」になってきました。ひとり、家で稽古をする時は、どんな気持ちを込めてその台詞を言っているのかを想像して、口に出してみましょう。来週は2回目の通しですね。


2018年8月28日火曜日

プロンプというルール。

2018年8月28日 そよ風ペダル 担当:梶川

今日は主に後半から終わりまでを重点的に稽古しました。
これまでもプロンプを入れつつ脚本を離して稽古を進めていました。
今日からは正式にセリフが出ないときは、演技は継続しながらプロンプターに手で合図してセリフをもらうということがルール化されました。
これはきっと本番も同様。
なぜならこのプロンプターは舞台上にずっといますから。
そしてプロンプ以外にもいろいろと役割があります。
他の登場人物とは別の次元に存在しているように見えるプロンプター。
このプロンプターをどのように解釈するかで、作品の見え方も変わってくるように思います。
速記者と稽古場では呼ばれていますが、果たして。
さておき、プロンプターはいたとしても、セリフを覚えた方が質は上がるわけで。
繰り返し稽古を重ねましょう。


段取り稽古1。

2018年8月28日 恍惚一座 担当:梶川

まだ執筆はされていく予定ですが、現状の脚本で稽古を進めていきます。
今週から3週かけて最初から登場退場や舞台転換などの段取りを決めていきます。
演技のことはセリフを覚えてからということで、舞台セットをどうするかとか立ち位置のことを優先していきます。
つまりは3週で段取りを決めての4週目からはセリフを覚えて脚本を離しての稽古に入りたい。
言ってしまうならば、本番まであと10週。
週一の稽古ですから、残り20時間。
脚本創作に時間がかかりました。
ということで来週からは3時間稽古となります。
時間が貴重になってきました。



2018年8月24日金曜日

演出家を演じる

8月23日 WakuWaku 担当 土井
稽古終了後、一斉に避難勧告の知らせが鳴りました。
大津から来られるスヌーピーさんは今日もお休みです。
今日は先週やった即興劇の場面をもう一度おさらいし、ラストの2人の場面を稽古しました。
岩山の代役をすると、大谷と岩山、佐竹の距離、状態、また、岩山、佐竹、池田の関係がよく分かりました。台本にあるからではなく、相手に反応して思わず身体が動く、言葉が出る、という感覚です。ひとつひとつの心の動きを丁寧に追いました。特に即興劇の演出をする大谷は、重要な役回り、相手の反応を見ながら、ある種の興奮を覚えつつ、皆をやる気にさせ、盛り上がりへと引っ張って行きます。一度皆で台本を持って読んでみると、その構成を冷静に理解する事が出来ました。
即興劇の場面では、話を続けないといけませんが、自由に遊ぶことは「あり」です。皆さん上手に即興を楽しんでください。
池田、長台詞が入りました。相手をしっかりと見据えて語るので、相手はぐっと言葉に詰まり、心を動かされました。これなんですね、そしてここから始まるんですね。

来週の稽古ますます楽しみです。もう地震も台風も来ないよう祈りましょう!

2018年8月21日火曜日

舞台に登場するための作戦。

2018年8月21日 そよ風ペダル  担当:梶川

今日から3時間稽古です。
そして今回の舞台監督も稽古場に来られました。
稽古前に筒井さんと舞台についてのミーティングをされようで。
登場口の構造が確認され、特殊なのでそれに合わせての稽古をしました。
演技エリアとお客さんが見えているスペースとに差があります。
意図的なのか、偶然なのか、それはもはや問題ではなくて、もうそのことさえも楽しんでしまおうという作戦です。
はい、作戦です。
登場のこともそうですが、その他も、要は作戦を練っているのだなと。
ナンセンスという話を先週のブログで書きました。
意味がないということは物語の流れであるとか、キャラクターの感情であるとか、脚本ベースというよりも演出ベースで創作しているように思います。
そういう意味で作戦を練っている感覚になります。
稽古イコール作戦会議と。
作戦が増えれば増えるほど面白くなる予感がします。
作戦を立てる上でも脚本からは離れて、要はセリフをものにして舞台に立ちたいところです。


2018年8月17日金曜日

ちゃんと存在しそこに「生きる」

816 WakuWaku 担当 土井
今日は舞台監督さんが来られました。男性陣がお休みなので、岩山を高杉先生が、浅野は土井が代わりました。即興劇を提案するところから、池田が入って来て出て行くところまでを。
自分の台詞を言い、段取り通りに動くのではなく、「舞台にちゃんと存在し、起こった事に反応する」ことを目指します。
役の人格に成り切るか?という事になると、自分ではない人格にはなるが、自分の人格からは逃れられない事もわかります。
即興劇をする時、素の自分の人格と役の人格、役の人格と即興劇上での人格の関係がオーバーラップします。大谷は演出家の目で皆をまとめていきます。
盛り上がるためには、ちゃんと役としてそこに「生きる」ことが大切。自分が相手に働きかけると相手もそれに反応し、相手に対して自分もまた反応する、その積み重ねです。そこから偶然に生まれるものを大事にしてください。とてもいい時間を持てました。最後に舞台監督さんに皆である「お願い」を。それは、ヒミツ!




2018年8月16日木曜日

ナンセンスのセンス。

2018年8月14日 そよ風ペダル 担当:梶川

先週は通し稽古でした。
今週からはシーンを抜いて細かく稽古していきます。
シーンで描かれているおかしみをどうしたら表現できるか。
視線やテンポや体の向きなどを検証していきます。
ナンセンスコメディーを標榜して創作していますが、何がユーモアになるのかは明確です。
ナンセンスのセンスとは感性ではなく意味や価値ということ。
意味はありませんが、ユーモアはあります。
筒井さんからも、そのユーモアの意図とそのための方法は丁寧に解説されていきます。
来週からは3時間の延長稽古になります。
意味のないバカバカしさを面白くする感性を身につけましょう。

2018年8月14日火曜日

脚本の完成2と言いつつセリフ覚えスタート。

2018年8月14日 恍惚一座 担当:梶川

ブログタイトルに2がつきましたね。
でも前向きに執筆が続きます。
大方の流れはできていて、メインキャラの最後の盛り上がりと四人組の歌手チームがチームとして描かれているため、その中でのそれぞれの個性や役割が少ないと。
大きく脚本を書き直すというよりは、今あるセリフに付け足していくことになるだろうという予想です。
というわけで、現段階で脚本に書かれているセリフは変更されないとのことで、いよいよセリフ覚え作業の始まりです。
お待たせしました。
稽古はみんなで読み合わせをして、オープニングシーンの演出を試しました。
いよいよスタート、と言いつつ来週はお休みです。
お家でセリフ覚えをよろしくお願いします。

2018年8月10日金曜日

努力の結果が出る段階

89 WakuWaku 担当  わ土井
今日は富田ふれあい文化センター 大ホールにて13時から17時の稽古です。ホールのステージを使用し、ちょっとした本番気分に。どうしても声が反響するのでそこは気をつけたいところ。

遅れているスヌーピーさんを待ち、登場人物の少ない冒頭場面の稽古から。「台詞のない時間」をうまく使うようになってきています。1人だけの台詞では、計算された細かい段取りで見る人を引きつけます。

やっと全員が揃い、1510分より27ページ、田淵と大谷が話している所に飲み物を持った3人が戻ってくるところからを抜稽古。台詞が重くならないように。役によって体育会系、文化系の気質が出ています。
ひとり立っている浅野、座りたくなる衝動は大切にしましょう。舞台を歩きながら、「美味しい位置」を捉えるのです。
座りながら客席から見える身体の向きを考えて。

1535分から通しを始め1650分に終わりました。
ダメ出しはロビーにて。
今日、「通し」をしてみて自分が現在どういうところにいるかがわかったことと思います。
まずは何と言っても、「台詞を覚える」こと。不安だから台詞のリズムが良くないのです。

まず声に出して最初から最後まで自分の役だけでなく全部を読みます。全体をよくわかっていないと自分の役を掴む事はできません。そのあと、短い区切りで何度も読む事を繰り返します。台本が意図する事がだんだんとわかってきます。

決めた事が守られていないのは、そもそも決めた事をわかっているのかどうかを確認しなければいけませんね。そして必ずメモを取って覚えることです。
今は努力した分、その結果が出る段階です。家で頑張って自習してその成果を稽古で発表しましょう。
次回の通しは9月6日に決まりました。




お久しぶりです。

2018年8月7日 そよ風ペダル 担当:梶川

タイトルの通りお久しぶりの稽古です。
7月は筒井さんがドイツでお仕事のためお休みでした。
みなさんは自主的に集まってセリフ覚えをされていたようです。
今日はその成果を見るために、脚本を離しての通し稽古となりました。
プロンプありです。
セリフが前後したり違ったと口にして言い直したりもありましたが、おおよそ作品の印象を伝えられるところまできました。
自主練習の賜物でございます。
来週からはさらにセリフの精度をあげて、テンポというか間というかを工夫していきます。

2018年8月3日金曜日

誰にかける台詞か?

8月2WakuWaku 担当 土井
今日は男性陣おふたりがお休みです。前回終わった部分の確認を兼ねて26ページ途中からラストまでを稽古しました。

田淵と大谷の会話では、関係性のやり取りがなされます。田淵の明るさに大谷は影響を受けていきます。それが2人の声のトーンに反映されるので、田淵は語尾のボリュームが小さくなるという癖を直して大谷を巻き込んでいきましょう。
大谷だけでなく全てに言えると思いますが、動きがきっかけっぽくならないように。

大谷の台詞は自分自身に問いかけるものと、相手にかけるものが混在しています。フォーカスを間違えないように。
3人が戻ってくるタイミングは、メンバーが揃ったら、しっかりやりたいところ。歩きながらの会話を自然にやる事は難しい。
ラストまで来ました。いままでと雰囲気の違う田淵を発見します。ここでも、自分に入り込んでいる台詞と、池田にかける台詞の違いを判断してください。

さあ、来週はいよいよ通しです。
富田ふれあい文化センターにて13時から稽古開始です。