2023年11月21日火曜日

【そよ風ペダル】真顔でダンスでダンディに!

 11/21(火) 14:00-16:00

富田ふれあい文化センター小ホール

担当:岡田


受講している方に柚子を頂きました!


これから寒さが厳しくなりますが、旬のものを食べ、定期的に運動し、寒さに負けない身体を作っていきましょう!





まずは今日もストレッチから。

「筋トレ」とも「ストレッチ」とも呼べるような様々な運動で身体を動かします。

今日の稽古では「ダンス」をするので、手首・足首を入念にほぐしておきます。


続いて、発声練習。

ストレッチと同じく、毎週続けていると体に大きな変化が生まれてきそうですね。



さて、台本を使った稽古です。

台本は、先々週配って一度読んでみた、宮藤官九郎の戯曲の見開き1ページ目です。


この見開きには4名が登場します。

その4役を講師の筒井さんが受講生に振り分けて、何度か読んでみます。


途中からは、客席と舞台を作って、動きながら読んでみます。



一応本来の戯曲上の設定では、町のたばこ屋の店主として3人のおばあちゃんが並んで座っていて、そこに1人の女性が通り過ぎる、というものです。


ト書きに書かれていることも忠実にやってみます。笑うところは笑う、真顔になるところは真顔になる。



表情を作るのは意外と難しい演技です。

例えば、「怒っている」と台本に書いてあるときに役者は「怒っている」表情をしようとします。その表情が記号的な「怒っている」表情になってしまうと、観客側からは怒っているように見えてはきません。

言葉で説明するのは難しいですが、記号化していない自然な表情で感情を伝える演技が求められるのです。





手がかりとして、2つの映像を少しずつ観てみました。


1つ目が、ドイツのアーティスト「ピナ・バウシュ」による作品です。ドレスコードの数十人の高齢者が「真顔」で少し変わったダンスをしている作品です。

2つ目の映像も、50歳ほどの男優が「真顔」のままダンスをするものです。


どちらも真顔のまま、身体を動かす作品です。しかも身体の動かし方は、普通なら真顔の状態ではやらない動かし方です。





次回公演で目指すひとつの形がそれです。

別の言い方では「ダンディ」。

ダンディのためには「真顔」が必要です。

真顔を習得して、更なるダンディを目指しましょう。


次回公演で使用するかもしれない音楽も筒井さんから紹介され、早速その音楽をかけて真顔で踊ってみます。

ダンスに没頭して真顔になる。俺を見ろ、私を見ろと。ダンディにはナルシズムが不可欠です。

小さい動きでも張り切ってやる。ただし固くなりすぎてはいけない。

今後もストイックにダンディの道を突き進んでいきましょう。




2023年11月14日火曜日

【そよ風ペダル】通天閣やら、百貨店やら

11/14 14:00-1600 高槻城公演芸術文化劇場 中スタジオ3 担当:渡辺健一郎

いきなり寒くなりました。昨日の夜などはもう冬なんじゃないかと思ってしまうほどでした。

インフルエンザも流行中の様です、改めて体調管理に気をつけなば、と気をひきしめた次第です。


いつもの様に準備運動、発声練習を終えたのちに、前半一時間で脚本を読みました。

今日は新たに、ヨーロッパ企画「来てけつかるべき新世界」。

登場人物たちはみんなコテコテの大阪弁で喋りますが、俳優たちも心なしかノリノリでテンポよく読んでいる感じがあります。みんなが大阪弁の方が馴染み深いから、ということもあるでしょうが、それだけではない気がしました。大阪弁それ自体の持つリズム感、みたいなものがありそうだな、と。一つ一つのセリフのリズム、というだけでなく、「かけあい」にリズムを生むのに適した言葉なのかもしれません。


9人ほどが一堂に会しているシーンなので、賑やかにシーンが進みますが、一人の人物がハケると「空気」が一変します。この転換をいかに演出するか、ということも大きな問題になりました。一言一言のリズム、掛け合いのリズム、場面全体のリズムと、様々に意識することがありそうです。


最後の30分は、みんなで「百貨店」の思い出について語る会でした。

(どうやら次の公演は「百貨店」に関係する、らしい!)

百貨店といえば、昔はちょっと着飾って気合い入れていく、行くだけでちょっとワクワクするようなところだったけど今の百貨店は魅力がない、あんまり行かなくなった、といった様な話題が飛び交いました。

すごい。「百貨店」というテーマで話がまったく絶えない。みんないろんな思いを抱えているようでした。


派生して出てきた「アリバイ横丁」の話が一番面白かった。




2023年11月7日火曜日

【そよ風ペダル】戯曲の解釈はさまざま

 11/7(火) 14:00-16:00

高槻城公園芸術文化劇場 中スタジオ2

担当:岡田


半袖でも過ごせるくらい暖かい日が続きますね。

来週からは平年の気温になるそうです。




さて、前回と比べて参加率も高いので、前回行ったシーンを再び読んでみます。


難しいシーンです。

あからさまではありませんが、お八重さんの感情の起伏の波があります。

台本に書かれていることの「隙間」を探し、演技で埋めていきましょう。


「なぜ笑ったのか」

「このセリフはどういう意図で言ったのか」

「どのタイミングで動くのが自然なのか」


台本を読み込み、文脈を解釈し、それをどのような演技として表現できるのか。

前回から継続して読んでいるシーンということもあり、台本を覚える労力を戯曲読解と演技のほうに向けて稽古をしてみます。




発表し終わった後、他のチームの発表を見てみて自分たちと違うと感じることを考えてみました。そうした気づきから、脚本の解釈を深めていきます。

脚本解釈に正解はありません。他の人が考える解釈を聞くと、他の可能性を考えることに繋がります。

どの戯曲を読むときでも、幅の広い解釈をしていけるとよいですね。



最後の10分間、しばらく続けた岸田國士『留守』を離れ、久しぶりに違う台本を読んでみました!

宮藤官九郎作品です。

冒頭1ページだけ読んでみました。

岸田國士と作風も言葉遣いも変わって新鮮ですね。