12/26(火) 14:00-16:00
高槻城公園芸術文化劇場 中スタジオ2
担当:岡田
年内最後の稽古です。
前回に引き続き、講師の筒井さんが書かれた2枚分の台本を読んでいきます。
2人ペアを5組作り、まずはペアで読み合わせ、その後にまずは台本を持って発表してみます。
その後に、もう一度ペアで読み合わせて、次は台本を持たずに発表していくのですが、それに向けて筒井さんから「ポイント」が提示されました。
読んでいる台本は、短い台本の中で同じ言葉ややり取りが繰り返し何度も出てくる形になっています。
なので、「完璧」には覚えにくい構造をしています。
今回の発表では、台本通り「完璧」に読むことを目指してはいません。
覚える時間も短く設定しています。
そうしたうろ覚えの状態で、なんとなくでも話を続けていこうとすることを目指します。
で、そのためのポイントとしては、
①セリフが思い出せなくなったら、台本に頻繁に出てくる言葉を言ってみる! 記憶と相手を頼りにぐるぐる繋いでいく!
②観客に笑ってもらうことを意識しない!自分で楽しいようにやる!
③慌てない! テンポのいい会話はこのワークでは求めていない。ゆっくり落ち着いて。
④「失敗」はない。
以上のポイントを踏まえて、いざ発表!
個人的には見ていてとても楽しい発表で、何度も大笑いしてしまいました。
思い出そうとする役者のリアリティが演じる上でのアクセントになって、戯曲の構造も相まって芝居全体になんともいえないリアリティが醸し出されていました。
岸田國士の『留守』を数ヶ月取り組んできた成果が現れていたとも思います。
短い時間で覚えて、間違えてもいいから失敗を恐れず発表することに、慣れてきたからこそできる発表だったと思います。