2017年11月7日火曜日

マルチタスク、つなぐ。

11月7日 恍惚一座 担当:梶川

恍惚一座の稽古再開です。
すでに次回公演が決まっています。
2月18日(日)13時より京都府立文化芸術会館3F和室にて。
第39回Kyoto演劇フェスティバルに参加します。
山口さんが1月中旬に東京で公演があり、一ヶ月半の間に東京で滞在制作となります。
というわけで今日から本番まで講師が変わります。
WakuWaku講師の高杉さんが代わりに。
以前も二ヶ月ほど代講をしていただきました。
その時に三本の短編作品をワークで作りました。
今回の本番ではこの三作品をゆるやかに繋げての連作短編として仕上げます。
脚本の書き直しから完成までは来週ということで、今日は演技ワークと公演に向けてのスタッフワークの振り分けなどについての話し合いをしました。

演技ワーク。
マルチタスクについてで。
例えば舞台の上で歩きながら台詞を言うとか、行動と発話を同時に演じる場面があります。
それを自然にできるようにのワークです。
体のマルチタスクとして、右手を三拍子で左手を三拍子で動かし、足は横→中央→右足前左足後→右足後左足前を同時におこなう。
こんがらがりますが、ひとつひとつ確認しながらやってみたり、無理して早くやってみたり。
さらにはその内に発声も加わって、さらにさらに一周したら左右が交代すると。
先は長いですが、少しずつ。
もう一つ。
二人組で片方が昨日あったことを喋り、そこにもう一人が単語をいれていく。
その単語をすぐに取り入れておしゃべりを続けていく。
反射神経も鍛えられます。

つなげていくワーク。
作品創作において演出から行動の提案をされたり段取を提案されることがあります。
ではそのひとつひとつの段取りをどう繋ぐのかで演技の印象が大きく変わっていきます。
設定を用意せずとも動きのスピードを変えることだけで見ている側の想像力に対する刺激が変わります。
ワークとしては以下の三つの行動を設定します。
座っている→窓から外を見ている→また座る。
つなぎとして、どう窓に意識を持っていくか。
窓に気づく動機や目的。
そしてもう一つ重要なことは内面をどう捉えるか。
悲しいから泣いてみたり、ショックだからうなだれてみたり。
そんなステレオタイプで記号的なことになるとそれだけのことしか表現できないので情報としては少なくなります。
ただそこで呼吸して生きている人がいればいい。
いろんなことを無しにして、三つの行動のスピードについてこだわってワークをしました。
山口さんとは違う視点で創作していきます。
恍惚一座が変化していく予感がします。