2019年6月24日月曜日

ある種のユーモア

6月18日 千年団 担当:飯坂

今日も、前回と同じ場面と、そこから少し先のシーンが配られました。前回の稽古を踏まえて、少し変更されたようです。
姉妹の雰囲気が演じる役者によって全く違うのがとてもおもしろいです。
全体として、姉妹でいるときのリラックス感というか、ぼーっとしている感じを持ちつつ、意思疎通はしっかりできている、という状態が好ましいようです。

それから、今回の脚本では、地震の事を扱います。
高槻でも地震があって、被害にあわれた方がいると思います。
そう考えると、少し悲しみといいますか、悲惨さがどうしても頭をよぎってしまってそれが演技にも影響されてしまうと思うのですが、そこはぐっとこらえましょう。

これはこのクラスとは関係ない話ですが、ある舞台で、母親の死を泣きながら話す俳優の演技には誰も感動しませんでしたが、服のボタンを一つずつ外しながら同じ話をしたところ、観客は大号泣で称賛の嵐だったそうです。
この場合、服のボタンをはずすというのは、実はほかの行為でもいいのです。
ストーリーがもつ情緒にどっぷり浸るのではなく、少し離れたところから語ることによって、見ているお客さんのほうがその情緒を感じることができるようになるのです。

今回の被災の話もそういう意味で、楽しく表現したほうがその悲惨さはより伝わります。
ある種のユーモアをもって臨みましょう。