2017年12月8日金曜日

公演を終えて

12月7日 WakuWaku 担当 土井
公演から1ヶ月、稽古再開です。
久しぶりに、「人間知恵の輪」、「ビンバンボイ〜ン」で身体を暖め解します。そして「大きな栗の木の下で」をちょっと意地悪な指揮に従ってリレーで歌います。これは、身構えて動くのではなく、指示される変化に素直に対応する訓練です。
身体を暖めた後は、静かに内に篭り、「蜂蜜を体にかける」動きを。蜂蜜が垂れる感覚、ネトネトした甘さなど、十分に感じてみましょう。


そして発声練習へ。身体をポンプにして充分深呼吸した後、ハミングで空気の振動、自分の身体の振動を感じながらハミングから発声へと進みます。周りの人の声も感じて応じます。訓練を積むと空間、ベクトルを意識して声を出せるようになります。

後半は、「『遠くに街がみえる』の公演を終えて」、というテーマで2人ずつフリートーキング。重なる部分もありますが、項目別に記してみました。

本番では・・・
感情が入って台詞が出なくなった。ウケると思うところでウケず、意外なところでウケた。役をもらった時は出来るか不安だったが、やって自信が出た。先生の期待を裏切ったのではないかと、いつになく過ぎたことを悩んだ。敢えて2回同じ台詞を言っているのかどうか観客の捉え方はわからないが非常にウケていた。舞台上で助けあう事で、いい人間関係を作ることが出来た。

稽古を通して・・・
忙しかったが充実した時間だった。充実して楽しかった。稽古時間が少なく不安だった事がキツかった。
自分の事で精一杯で殺気立ち、チームワークが最後までできなかった。自主練で殺気立った。ダメ出しの後もう一度やりたかった。ダメ出しが無い所は非常に悩んだ。

観に来てくれた方から・・・
来年も呼んでほしい、声かけて欲しいと言われた。内容がわかった、面白かったと言われた。いい話だと言われた。鬘をかぶろうと貴方は貴方と言われた。台本を渡されて理解できるまで時間がかかったのに、1回公演を見たお客様は内容をよくわかってくれた。

衣装等・・・
着替えが大変だった。着替える服を上演中に袖から袖にちゃんと移動できるか心配もあった。衣装のためにダイエットしたが、本番(体力が?)落ちすぎた。


そして・・・
(この台本で)他の役もやってみたい。3回とも満足はいかなかったので、もう一回やりたい。詰めて行ってもう一度やりたい。
役は好きになったがある部分消化できなかった。自分より10年下の世代の高校2年生を演じるのは難しかった。
日常と違う役をやりたい。来年はもうちょっと違う自分を見せたい。WakuWakuで進化したい。

「殺気立った」という意見が複数あったので、どうしたら殺気立たずに居られるかを話しあいました。稽古を録音して、先生の言われた事をもう一度ちゃんと聞いてみる。動きの段取りを守る。他の人へのダメ出しを自分にフィールドバックしてみる。等等。


人生いつもこれからです。またスタートできます。生きて行きましょう。『遠くに街がみえる』のテーマのように、また新たに歩んで行きましょう。「もう一回、この芝居をやりたい、違う役でやってみたい、もっと詰めてやってみたい」という感想、とても頼もしく思いました。実現したらいいですね。

2017年12月6日水曜日

脚本と演出。

12月5日 そよ風ペダル 担当:梶川

本番後の一ヶ月のお休みをしての久しぶりの稽古です。
というわけで久しぶりの運動です。
ゆっくり丁寧におこないまいました。
今日は前回公演の振り返りです。
発声の最後にいつも周りの呼吸をはかって一声揃えるわけですが。
一ヶ月のブランクを感じました。
揃わないものですね。
またここからあわせていきましょう。
振り返りは、みなさんが周りの方から言われた感想を共有していきます。
なんとなくの印象で今作は賛否両論だったようですね。
前作と今作を比べて話されることもあったようで、傾向として前作が良かったという方は今作は否定的、前作がイマイチという方は今作が良かったと。
演出家が変わったのという声さえあって。
これはストーリーに重きを置くか演出やパフォーマンスに重きを置くかの違いによるように思います。
これは役者さんと筒井さんとの創作のやり方についての話にも発展していきました。
曰く、もっと役柄のことやお話のことについて稽古中に話し合って作っていきたいと。
これは脚本解釈の話ではないかと。
そよ風の創作は脚本からではなく、演技から、演出から始まるように思うのです。
なので今そこでどんな演技があるのか、つまりはどんな素材があるのかを筒井さんが見て創作の方向が決まっていくのだと思います。
そういう意味ではどんどん筒井さんが志向する創作環境に近づいていっているのでしょう。
演出主体の創作が次回にも続いていきそうです。

2017年12月5日火曜日

気を分ける、気が分かる。

12月5日 恍惚一座 担当:梶川

今日は声のことから。
発声をおこないました。
作らないで声を出すことを知ります。
現代演劇、会話劇においては普段しゃべっているときの声の延長に必要な発声があります。
普段の声のまま広がりのある声、直線的な声、後ろへ向かう声と方向を変えることを味わいます。
声のレパートリーが広がっていくことを目指したいところです。
今日はシーンごとにキャラクターの演技ではなく、全体の流れやテンポについて考察していきます。
つまりは雰囲気づくりです。
雰囲気って何でしょう。
英語ならばムード、漢字に注目するなら雰に気配や気分、周囲という囲みに気。
普段使わない雰と使うけれども概念的で曖昧な気。
辞書で調べるなら以下のように出てきます。
その場やそこにいる人たちが自然に作り出している気分。また、ある人が周囲に感じさせる特別な気分。
気分ですね。
気を分ける。
雰は雨冠に分。
分。
分の八には左右にわけるで刀はわける道具。
分には別々にバラバラにするという意味があると。
気をバラバラにしていくことだと。
気が何かを保留にしたままなので結論は出ないのですが、自分という一つのものをどうバラバラにするかかなとか。
分を使って分かるとなるのも、また興味深いです。
とりとめない話になってしまいましたが、まあシーンのムードを作る稽古をしましたと。
ムードを入り口にしてキャラクターや演技にふみこんでいきましょう。






2017年11月28日火曜日

段取りを決めていく。

11月28日 恍惚一座 担当:梶川

脚本が完成しました。
とても順調に進んでいます。
今日はシーンの中でどう動いてどこに立つか。
自分たちでも練習ができるようにまずは段取りを決めていくわけです。
動きの話なので持ち道具も関わってきます。
電話をとる、上着を着るなどなど。
できるだけ早めに道具も使って稽古したいところです。
というわけで、シーンに出ている人たちで小道具リストなり小道具集めをすることになりました。
立ち稽古をしながら解釈に対して役者から質問があり演出が答えるということで創作が進んでいきました。
芝居の細かなニュアンスは来週からです。

2017年11月21日火曜日

呼吸をしている、立っている。

11月21日 恍惚一座 担当:梶川

脚本がほぼ仕上がりました。
あと2ページほどで完成とのことです。
アップとしてマルチタスクの運動と椅子取りゲームを。
椅子取りゲームは鬼が近くに来るとワタワタしますが、実は遠くにいる間に何をするかが盛り上がる秘訣で。
つまりは俯瞰した状態でゲームに参加すること。
鬼が演劇におけるセリフだとして、セリフを喋っている人がワタワタとしておるわけですが、作品の豊かさを補完するのはセリフがない俯瞰している人がどうシーンに参加するか。
そのようなことも考えながらのアップでした。
ふつうに脚本を読み合わせまして、休憩。
再開後に簡単な演劇史について。
神に捧げる演技から日常を描く人間に向けての演技へという話。
そんなこともありながら先週同様、2幕3幕を全員でテンポを共有しながらの読み合わせです。
事件というか、ストーリーよりも日常的な会話をいかに豊かに表現できるか。
それはいかに人間そのものをそのままに表現できるか。
その足がかりとしてのテンポです。
今回は特に、舞台で生きているかどうかが問われます。
舞台で呼吸し生きる。
そこにただ立つ。
こだわりましょう。

2017年11月14日火曜日

作品のテンポをつかむ。

11月14日 恍惚一座 担当:梶川

マルチタスクのワークをしました。
真ん中にいる人を三人で囲んで、目の前の人の動きを真似、右手から簡単な算数の質問、左手からプライベートな質問。
それが同時に真似つつ問いかけに答えるというマルチタスクです。
案外真ん中でけでなく、周りの三人もひっきりなしに動き質問するのは少し難しいです。
プチ聖徳太子ワークですね。

今回の作品は三本の短編をゆるやかに関係付ける連続短編オムニバスです。
三幕では場所は違いますが、同じ時間を共有します。
今日は一幕目の脚本が配布されました。
役柄を決めないで台詞一つずつを順番に人を変えて回し読みします。
キャラクターがどうこうではなく、台詞をテンポよくまわすことに重点を置いての読み合わせということです。
家で脚本を読む時にもいちいち誰が喋った台詞かということを意識してしまうと、台詞のやりとりのテンポがわからなくなります。
台詞だけを流し読んで作品に流れるテンポを掴んでいきたいと。
テンポということを知るために、カエルの歌を単語で区切ってみんなで回します。
歌自体にテンポやリズムがあるので、外れるとよくわかります。
テンポとともにコントロールできない場に自分を晒すということで、ワンワードというワークをしました。
桃太郎の話を単語ひとつずつでみんなで回していきます。
だんだんと本筋とそれながら、でもテンポを崩さないように反射で単語を出していきます。
そうやってテンポを意識した上でもう一度役柄関係無しで読み合わせ。
読み合わせの時間が短くなった気がします。
テンポが良くなった証拠ですね。
作品のテンポを掴んでいきましょう。

2017年11月7日火曜日

マルチタスク、つなぐ。

11月7日 恍惚一座 担当:梶川

恍惚一座の稽古再開です。
すでに次回公演が決まっています。
2月18日(日)13時より京都府立文化芸術会館3F和室にて。
第39回Kyoto演劇フェスティバルに参加します。
山口さんが1月中旬に東京で公演があり、一ヶ月半の間に東京で滞在制作となります。
というわけで今日から本番まで講師が変わります。
WakuWaku講師の高杉さんが代わりに。
以前も二ヶ月ほど代講をしていただきました。
その時に三本の短編作品をワークで作りました。
今回の本番ではこの三作品をゆるやかに繋げての連作短編として仕上げます。
脚本の書き直しから完成までは来週ということで、今日は演技ワークと公演に向けてのスタッフワークの振り分けなどについての話し合いをしました。

演技ワーク。
マルチタスクについてで。
例えば舞台の上で歩きながら台詞を言うとか、行動と発話を同時に演じる場面があります。
それを自然にできるようにのワークです。
体のマルチタスクとして、右手を三拍子で左手を三拍子で動かし、足は横→中央→右足前左足後→右足後左足前を同時におこなう。
こんがらがりますが、ひとつひとつ確認しながらやってみたり、無理して早くやってみたり。
さらにはその内に発声も加わって、さらにさらに一周したら左右が交代すると。
先は長いですが、少しずつ。
もう一つ。
二人組で片方が昨日あったことを喋り、そこにもう一人が単語をいれていく。
その単語をすぐに取り入れておしゃべりを続けていく。
反射神経も鍛えられます。

つなげていくワーク。
作品創作において演出から行動の提案をされたり段取を提案されることがあります。
ではそのひとつひとつの段取りをどう繋ぐのかで演技の印象が大きく変わっていきます。
設定を用意せずとも動きのスピードを変えることだけで見ている側の想像力に対する刺激が変わります。
ワークとしては以下の三つの行動を設定します。
座っている→窓から外を見ている→また座る。
つなぎとして、どう窓に意識を持っていくか。
窓に気づく動機や目的。
そしてもう一つ重要なことは内面をどう捉えるか。
悲しいから泣いてみたり、ショックだからうなだれてみたり。
そんなステレオタイプで記号的なことになるとそれだけのことしか表現できないので情報としては少なくなります。
ただそこで呼吸して生きている人がいればいい。
いろんなことを無しにして、三つの行動のスピードについてこだわってワークをしました。
山口さんとは違う視点で創作していきます。
恍惚一座が変化していく予感がします。