2012年12月13日木曜日

脱力する。言葉を紡ぐ。無言で伝える。

12月11日
 
今日の稽古場は展示室です。広めで下が絨毯敷きのお部屋です。窓からの日の明かりが床を四角く区切って光のベッドのようです。というわけで、今日は床に寝転んで体をほぐしていくワークから始まります。
 
寝転んで右腕を左側の頭の方向に伸ばしていって身体を脱力させておいて右手に引っ張られていく。
みなさん体を脱力させるのが難しいみたいです。
それでもよくて、自分の体のどこに力がはいいてしまっているかを感じるだけでもとても有益です。
普段の生活でも知らず知らず体に力が入って強張ってしまうことがあります。
肩こりや腰痛の原因になっているのかもしれません。
そんな時に深呼吸をして、自分の体の力の入りようを感じて脱力することができれば、手軽にリラックスできます。
 
みなさん寝転んでごろごろ回り過ぎて少し気持ち悪くなってしまったので、少し休んで円陣で椅子に座り物語を考察するワークに入ります。
順番にワンセンテンスで物語を紡いでいきます。
最初の人が「今日は天気がいいので散歩に出かけました」と始まったら、それを受けて次の人が話を広げていきます。
子供が聞いたら目を輝かして楽しんでくれそうな物語を目指して話を飛躍させていきたい。
みんなで二周するうちに物語を終えるというルールです。
そうなるとどのくらいで事件を起こして、
どのくらいでクライマックスを持ってきてどう終わりに持っていくかを考えないといけません。
物語を作るコツみたいなものが少し見えてきます。
物語、ドラマというのは簡単に言えば主人公に目的を作る。
それを邪魔する事態を起こし主人公の中に葛藤を生み出す。
葛藤の中で様々な問題に直面しそれをまとめて解決させる。
すべての演劇や映像作品がそうなっているとは言えませんが。
そういうことを知ったうえで物語作品を見ていくのも面白いかもしれません。
物語に事件を起こしてどう飛躍させていくか意識しながらワークを進めて行きます。
サスペンスか恋愛ものになりがちなのが、このグループの特色かもしれません。
続いてワンセンテンスの物語つくりから言葉を自由に使って詩を紡いでいく。
何度か繰り返して納得のいく詩ができたところで、円陣の立ち位置をシャッフルして、もとの円陣で隣に座っていた人の前に立ち詩の一節を語りかける。
それを何度かり返したあと、語りかけた感覚を残したまま次は相手の前に立ち、無言で語りかける。
お互いに語り語られたという感覚を得たら交代する。
声や言葉ではない何かでつながる感覚は、わかりにくいですが重要ではないでしょうか。
詩を作るうえで感情が出やすい言葉を見つけるために
恋愛や誰かに恋する気持ちをテーマに詩を作ってみました。
今回のブログはそのときできた詩を載せて終わりにしたいと思います。
この詩ができたとき、みんなから感嘆の声がでました。
このグループだからこそできた詩です。
 
 
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夜道を歩く二人
 
いつまでも一緒にいたい
 
離れたくない
 
あなたはどう思っているのかしら
 
恋しくて恋しくてたまらない
 
一生一緒にいられるのかな
 
手をつなごう