2013年6月29日土曜日

対等関係。

6月25日 恍惚一座

配役決定後の初稽古はいきなり立ち稽古で最初から終わりまで通してみることになりました。
全体の感じを掴んで、演技をどうしていくのかを自分なりに想定してみる。
ここはこうしたいであったり、ここはどうしようであったり気づいたことをとどめていく稽古です。
これを手掛かりに役者と演出で対等に話し合って演技を作り上げていきます。
山口さんは稽古場で「先生」と呼ばれること避けられます。
名前ゲームであだ名をを決めて、役者同士も講師も関係なく普段からあだ名で呼び合う関係を生み出しています。
それぞれの人が対等であること。
親密に思ったことを言い合える関係性であること。
そして自分のことに責任を持ち自主的に考え動けること。
そういった関係が築かれた場から創作を生み出していこうとしているのだと感じます。
役者と演出はただ作品に対する関わり方が違うだけで、
そこに上下関係はありません。
恍惚一座は劇団であって、習い事をしている人の集まりではありません。
この劇団での講師というのは、教える人というわけではなく
作品に対しての最終責任者であって、
劇団員に対しては手の回らないところをフォローしていくサポーターではないでしょうか。
主体は恍惚一座の一人ひとりが担っています。
というわけで次回稽古までに自分の使う小道具をまとめ、
家に代用できそうなものがあれば持ってこようということに。
自分の演技も自分の使う物も自分で把握しておく。
自分のことをしっかり把握することから他者との前向きな関わり合いが始まります。
作品づくりがスタートしています。