2013年10月5日土曜日

最初のお客さん。

10月1日 恍惚一座

10月になりました。
本番がどんどん近づいてきます。
というわけで、今日はスタッフさんが稽古場にそろっての通しです。
いわゆるスタッフ見せと言うものです。
小道具も衣装もだいたいそろって、本番を想定していきます。

スタッフ見せと言うのは、役者さんからするとはじめてお客さんに見せる感じだなと。
もちろんスタッフさんは同じ創作側の立場なんですが。
役者からすると、見てもらうということである面ではお客さんとして意識する部分もあって。
見てもらって楽しんでもらえたなら、スタッフさんを作品や劇団の最初のファンにすることができれば何かが変わる気がします。
だからこそ、とても緊張してしまったりするんえすが。

自主練習を積み重ねてきて、前回の通しより格段と役柄に近づいてきています。
立ち上がりは少しかたかったですが、シーンが進むにつれて
のびのびと演技ができはじめ、スタッフさんからも笑いがこぼれます。

通し終わりにまとめて山口さんから演技についての変更や提案の話が。
気づくとこの光景は初めて見たなと。
今までも稽古場に山口さんがいて、いろいろ話されていましたが
話の内容の比重は立ち位置であるとかの基本的なことが多かったように思います。
つまり役者さんにシーンを預けて生み出されるものをじっくり待っていたような。
そういう自分で考えることを通して役者さんの側に演技の準備が整い、シーンのベースができあがってきました。
ここに山口演出を加えてバージョンアップです。
それこそ劇的に作品が化ける予感がします。