2015年3月24日火曜日

セリフに動きを盛り込む。

3月24日 恍惚一座
 
今日の稽古テーマはマルチタスク。
 
同時に複数のことをおこなう。
 
椅子とりゲームをしながら歌を歌ったり名前を読んだり。
 
名前を呼んだあとに同じ相手に食べ物の名前を言ってまわしていく。
 
例えば舞台で自分のセリフを話したらもう役割終わりと意識が切れることがありますが、やることが増えていることによって意識を切る暇がありません。
 
というわけで、脚本稽古でもこのマルチタスクを。
 
セリフを言いながら別の作業を盛り込む。
 
上着を脱いで鞄の中身を出していく。
 
横から喋り掛ける人にも対応しながらシーンを進める。
 
カードケースの中のカードを五十音順に並べ直す。
 
周りの人ひとり一人に握手して頭に手をかざす。
 
ホワイトボードにメッセージを書きながら。
 
動きにも意識がいくのでセリフが普段のしゃべり方に近づいていきます。
 
見ている側もセリフだけよりも動きがある方が興味深く見れます。
 
その動きがそのシーンと全く関係なくても、想像力を刺激されて勝手にそれなりの意味を見いだしていきます。
 
セリフの扱いとしても、横のしゃべりかける人のしゃべり方とシーンを演じている人のしゃべり方の違いを比べることができました。
 
セリフから動きへ役者として意識できるよい稽古になりました。