2016年9月3日土曜日

役柄チャートを作る

91 WakuWaku担当 土井

今日は自分の役についての「役柄チャート作り」から始まりました。
この芝居における自分の役の目的は何か?
まずは桃太郎を例に考えてみます。
目的をはっきりさせ、それを達成するための手段や条件を拾い、何故その方法を選んだのか、何故そうなったか、そして結果どうなったか、結末を書き出してみます。
目的がはっきりしている役があり、その働きかけに対応する役があり、どちらとも言えないけれど、結果的に進行をひっぱっていったり、見守ったりしながら、それぞれに大事な「目的」がある事がわかります。



チャート作りの後、先週2幕でしたように、1幕より「ニュートラルな読み合わせ」を3幕通して行いました。
芝居しようという気持ちを抑えて、フラットに読みます。相手の台詞の後にしのびやかに食いつき、普段より低い声で、雰囲気を出そうとせずにそのままの声で台詞に慣れていくように読みます。




故意に棒読みっぽくなる事に注意しなければいけません。
敢えて感情を押し殺してしまわなくていいのですが、流れている感情を拾いながらも、あくまでもかろやかに。
語尾が上がる、といった自分の癖をよく認識し癖を抜いて普通に読み抜きます。
文字から感じられる抑揚はつけますが、演技してやろうという感情は捨てて下さい。

稽古が進んでいくと、ここはこう演技しよう、といったものが固まりがちです。そしてその場面を稽古したいし、見て欲しいものです。でも、ここでちょっと原点に返り、客観的になる事が大事です。急がば回れ、でしょうか?

最後に持ってきた衣装を見て頂きました。衣装を合わすと色が重なっていたりする事がよくわかります。強い残暑の中で「初冬」の装いを想像する事になりました。



来週はお休みですので今度の15日の練習までに2週間、チャート作りをしながら自問自答して下さい。15日は舞台監督さんを迎えて通し稽古です。