2021年7月13日火曜日

【そよ風ペダル】軽やかさは、細部から

7月10日(火) 14:00-16:00 そよ風ペダル 担当:渡辺


今回初めて、そよ風ペダルの稽古場管理を任されました。渡辺です。
6月の緊急事態宣言があけて以降は、リーダー筒井潤さんの主催する演劇公演「楽しみな世界」
http://dracom-pag.org/?page_id=3058
に向けた稽古が行われています。

そよ風ペダルはこれまで2回ほど公演を観たことがあるのですが、
いずれも「軽やかな」印象をいだいていました。すなわち、いわゆる重厚な演劇、演技とはとても遠い感じ。
しかしながらそれでいて雲散霧消してしまうのではない、確かに何か、生命力を喚起するようなその感じ。

どんな稽古が行われているのだろうと興味津々だったのですが、
予想に反して?かなり細かな創作プロセスを踏んでいるように感じました。
例えば立ち位置、例えば人物の心情、例えば台詞のリズムについて、云々。

ただしリーダーが厳密に規定するのは立ち位置
までで、心情やリズムなど、すなわち「演技」に関わる部分は、「こういうことを意識すると良いかもしれない」、「あまりこだわるところじゃないかもしれないんだけど」等と、常に留保をつけながらじっくり進めていました。

こだわり”うる”ポイントは例えばこういう点にあるのではないか…という、演技を試行錯誤する上での手がかり足がかりが、その都度稽古場に置かれていく。俳優たちは各々に咀嚼して、実践していく。
そして置かれた言葉を起点にして、俳優たちの集中力が確かに感じられる。

「演出家がイメージを統括する」のではなく、
言うなれば「言葉によって、集中力の支点をいくつか立ち上っていく」ようなプロセス?

自分で書いていて、まだよく分かっていません。
謎めいた部分の多いと感じられるこの座組、まだまだ追っかけ甲斐がありそうです。