日時:2025/04/29(火)13:30〜16:30
会場:高槻城公園芸術文化劇場 南館 中スタジオ2
担当:岡田
今日は通し稽古を行いました!
しっかりと面白い構成・演技に仕上がっていますが、「面白さ」を求めてまだまだ貪欲なリーダー筒井さんです。
今日、筒井さんからあがった話は2つ!
①言葉を置きすぎない
②心の声と動きのギャップ
それぞれをブログで振り返っていきます。
<言葉を置きすぎない>
今回の作品には長台詞がたくさんありますが、特にそうした長いセリフを言うときについての心構えです。
単語一つひとつを強調しすぎてしまうようりも、意外とさらっと流すように話してしまうほうが、観客にとっての面白さに繋がったりします。
台本上では強い言葉(パワーワード)が並んでいるので、その読感からセリフとして発しようとするとついつい強くしてしまいがちです。
ただ、その強さが続いてしまうと、逆に強調が効かなくなってしまいます。
なので、ここは思い切ってさらっと言ってみましょう、ということです。
少しニュアンスが違うかもしれませんが・・・
セリフをただ読むだけでセリフの面白さは伝わるものです。読んだときに感じる面白さと似ていますかね。
これを「内容の面白さ」とすると、俳優がセリフを声に出すと「読み方の面白さ」という軸が加わります。
読み方に癖をつけると、内容の面白さが減ってしまう(内容が頭に入ってこない)場合があります。
まずは観客が内容を読み取りやすいことを心がけて声を出し、さらなる面白さとして「読み方の面白さ」を狙っていく。
それが今回の長台詞でいうと、内容を読み取ってもらうためにさらっと流すように発話する、という指示につながっているのかなと思いました。
さらっと言おうとすると声のボリュームが小さくなってしまうことには気をつけたいですね!
<心の声と動きのギャップ>
先週のブログにも書いたように、作品内には「心の声」もたくさん登場します。
事前に音声を録音しておいて、それを舞台上で流します。
そのときの体の動かし方を、心の声の内容に合わせすぎる必要はない、というのが筒井さんからの話でした。
例えば、普段電車の座席に座っているときに、体はただ座っているだけなのに、頭の中で考えていること(心の声)は様々です。
座っているという体の動きと頭で考えている心の声は普段から一致しません。
ただ、少し一致することもあります。
電車で自分の横に座っている人のことが気になって、横目づかいでその人のことを見るのは、心と動きが一致している瞬間です。
考える相手が近くにいると、心の声にあった動きになっていきそうですね。
といったような例でもわかるように、心の声と動きは必ずしも一致させる必要はありません。
むしろどんどんギャップを大きくしていくと、台本には無かった面白さが生まれていくことがあります。
「内容の面白さ」とのバランスをとりながら、色々と動きを試してみるのも良さそうですね。