2012年3月21日水曜日

創作スタート。

スキルアップ講座も早いもので5回目。 もう半分終え折り返しです。今日のゲームはあだ名、苗字、名前と進み筒井さんが持ってきたメトロノームのリズムに合わせて。遅めのテンポでやってみましたが、リズムより早くタッチしてしまったり。なかなか難しい。どんなスピードでも自分の中でコントロールできると、舞台上でセリフのやり取りを作るときに自覚的にコントロールできるようになりそうな気がします。

続いて輪を広げて姿勢を正して発声へ。筒井さんは発声の時に体の状態を意識するようにと声掛けをされます。自分でどんなに大きな声を出していると思っていても、頑張って声を出して体が緊張してしまうと大きいというだけで、相手(共演者、お客さん)に届く声にはならないとのこと。
そして今日は左のようなプリントが配られました。あいうえお、いうえおあ、うえおあいと50音を一文字ずつずらして書いてある表です。演劇の稽古場の発声では口の動きを滑らかにするためによくやります。スキルアップということで、発声もだんだんと本格的になってきています。
最後の小作品の発表に向け即興のワークも筒井さんからこれからの指針が発表されます。設定はスナックのママと常連客の結婚立食パーティー。そこに訪れたいろんな人の会話を即興で作っていきます。役柄によって、パーティーの料理を作って食事を自慢したい人などの状況を決めて、直前まで配役を決めずみんなで即興を繰り返して会話の内容を決めていこうという試みです。数人の組になって、配役された人はセリフを自由にしゃべり相手役は限定されたセリフの中で受け答えをしていく。即興で内容を作っていくので意図せぬ方向でやり取りが進んで面白くなる場合もあれば、設定に引っ張られて話の展開が早すぎて観ていて置いていかれる場面も。脚本作りの方法として、伝えたいことからあえて離れたところに話を進めてみている人をミスリードしておいてから主題を出すとそこにみている側の発見がより強く生まれるというのがあります。あえて、話を隠すという意識が必要かもしれません。繰り返しの中で少しずつ作品が形づくられています。まだ発表されていない役柄もあります。さて、どんな作品に仕上がっていくのでしょうか。



2012年3月17日土曜日

勇気を持って、ただいる。


スキルアップ講座4回目。
ゲームから始まります。あだ名、名前とやって、今回はさらにあだ名と名前のどちらを呼んでもいいルールで行いました。
人数はそのままでも呼ばれ方が二倍に増えているのでその分複雑になります。
発声も姿勢をただし、呼吸から、ハミング、声を出すと段階的に。
おなかから声を出す、鼻から息を吸う、息の吐き切り方など、丁寧に行いました。

今日の即興は四人組で。みなさん宿題をこなして台詞を覚えてきたので手や身体を自由に動かせます。ということで、台詞にとらわれず、動きについてのワークを目指して、何かを探している人達という状況設定が与えられました。まず、四人組チームで何を探しているのか、四人がどういう役割、立場でどんな人間関係なのか話し合い発表です。

一チームは鍵を探すことを重視して作られた即興。
もう一チームはお葬式に親の愛人が来て子供兄弟と愛人が遺書を探すという人間関係重視の即興。筒井さんからそれぞれのチームに椅子の配置の指定や関係性を決めてみてはという提案がされました。
それをもとにもう一度話し合って発表。





先ほどよりも作品に動きが出始め鍵がみつかった瞬間に同時にセリフが出てくる一体感が生まれたり、創作が進んだ印象を受けました。




総評として筒井さんから体が自由になると何かしなければという思いから、セリフに頼ってしまって余計に喋りすぎてしまうことがある。ただ立っているだけでも伝わるものはあるし、セリフではなく体や動きでやり取りを作り話の道筋を作ることはできる。脚本も離れて、そんなことも含めながらワークは進んでいきます。

2012年3月8日木曜日

小作品づくりに向けて。

スキルアップ講座3回目。
恒例の名前を呼ぶゲームをから始まります。
あだ名から名字、下の名前と進んだ所でハプニング。
偶然、男性二人の下の名前が同じで呼んだらどっちの事かわからないと。
場所を離れてもらって手でさすなどして明確にその人とわかるようにする事で問題を解決しました。
セリフでもそうですが、誰に対して声をかけているかが
見ていて明確にわかる事は演技の上で重要なことです。
偶然のことでしたが良いハプニングでした。


その後、円陣を広げ筒井さんの指示を受けながら姿勢を正し前回やった同時に同じ言葉をいう発声。
今回は挨拶からみんながわかる芸能人の名前。
一息で言い切るというルールがあるので挨拶だと短くていいのですが長い名前になると息が続かなくて少し苦労します。


ひきつづきセリフを限定しての即興。まずはウォーミングアップとしてペアになって夫婦という設定で男女ペアは性を逆にして演じました。性を逆にしたときのその人のイメージが見えてなかなか面白い即興になりました。

 そのあと、3人組にわかれて二つの設定を選んで即興です。設定は病院の医者と患者と付き添いか学校の先生と生徒と親のどちらか。即興の中で先週考えた一言をどうにか言ってみる。また、今回から限定したセリフの語尾を「やっぱり」から「やっぱりね」というように変えても良い事になりました。
演技の幅が少しずつ広がっています。それぞれの組にわかれて役割や状況について話し合って練習して発表しました。発表のあと、筒井さんから舞台に立っている人同士のやり取りはしっかり成立してきたので、次は位置取りの問題など、お客さんからどう見られているかを頭の隅に置きながら演じてみてはどうかといった話がありました。

この即興をさまざま試してみて残りの講座で小作品を作る事になりました。
ということで、この限定された短いセリフに関しては来週までに覚えてこようという宿題が出ました。
少しずつ演劇に足を踏み入れていっています。
どんな作品になるのでしょう、楽しみです。



2012年3月2日金曜日

大事な一言。


高槻シニア スキルアップ講座2回目。前回にひきつづきゲームから始まります。あだ名で呼び合って名前を覚えていこう。スキルアップ講座から新しく参加された方もだんだんと慣れてきて、ゲームが長く続くようになってきました。あだ名をずっと言っていて名字がなんだったっけという声があったそうで名字で呼び合うバージョンもやってみました。端から見ていると、心なしかテンポが少し良くなったように感じました。呼びかけの言葉によって何かしらの変化があるのかもしれません。


円陣を広げて声を出してみます。発声と肩肘はらず、声を出す楽しさを感じてみようということで誰か一人が声を出したらできるだけ同時に周りも同じ言葉をその人に合わせて声にしてみる。あいさつでまずやってみて野菜の名前で二周しました。聞いたことのない野菜の名前が出てきたり。普段、買い物をしているかどうかで声にする野菜の名前に特徴が出て違ったところで楽しさが生まれていました。


先週の復習として、限定された8個の台詞で会話している流れを即興で作っていくワークを全体でしました。先週休まれていた方も全体で流れができているのですぐにコツをつかまれたようです。やり取りを作るコツをつかんだところでペアになって設定をつけてのやりとりにうつります。親子の関係で事前にそれぞれのペアで話の内容を決めておく。みんなの前で発表してみると親と子が逆だったり思いもよらない話の内容だったり(結婚話や夫の浮気の話など、恋愛話が多かったです)。どうも話の主導権を握っている方が親に見える傾向にあるようです。


これを踏まえて同じペアで親子の役割と話の内容は同じでそれぞれに8個の台詞に自分で考えた台詞ひとつを足してやりとりをするワークをしました。みなさんペアでそれぞれ一言を決めて各々練習した後に発表。二回目ということだけでなく一言を加えたことによってやり取りの主題がはっきりしたからか一言が発せられるまでの話の筋道がとても見やすくなっていました。その一言を発するタイミングがはまるとまさに劇的といった感じで面白く笑いが生まれていました。


筒井さんの稽古では、台詞の言い方として語尾や言い回しは割りと自由に演じる方に任せるがこの台詞だけは間違えないで言ってほしいという大事な一言があるそうです。それは、演劇に限らずテレビドラマや映画や本に関しても同じで作り手はこの大事な一言をいうためにそれまでの物語の時間を紡いだのではないかという台詞。例えばこれから日常でドラマを見るときにどれが大事な台詞だろうと見てみると違った見え方ができて楽しいかもしれませんと言われていました。普段の生活の中にもスキルアップしていくきっかけは転がっているのです。

2012年2月22日水曜日

スキルアップ講座、開講。

始まりました。
高槻シニア劇団設立に向けてのスキルアップ講座。

スキルアップということで、まずは講師の筒井さんからみなさんにうまい演技やうまい役者さんのイメージを聞かせてくださいという質問から始まりました。そして、お互い名前を覚えるために愛称を決めて円陣で名前の呼びかけと
タッチのゲームをしました。 

名前も覚えて和んだところでスキルアップに向けて発声。
2列に並んで挨拶をして、一歩ずつ離れていってその距離の自然な声で挨拶していく。
一番離れた所で挨拶をして、その声をキープしたまま近づいていって、もとの距離で挨拶をする。やっている本人は声があ大きすぎて違和感があっても見ている側からすると役者同士の関係性ができているので自然に見える。例えばそこから演劇が始まる。
 次に一列に並んでいる人たちの中の一人を選んで、背中から声をかけて、その選んだ人に声が届くかのワーク。部屋の反響や一列に並んだ人同士の隣との距離の近さなどがあり、なかなか難しそうでしたが、だいたいの声の方向性はでてきていました。声をかけるときの体の使い方や、自分と相手との距離をどう掴むか、難しいワークでした。

休憩をはさんで筒井さんから左のプリントが配られました。この8っつのセリフだけで即興で自然なやり取りを作っていく。

自然にやり取りをしようと思うと、必然的に前の人のセリフの発し方を受けた上で自分のセリフを発することになります。
脚本から舞台作りをすると相手のセリフを受けてセリフを発するという事が案外に抜けてしまい、 やりとりが不自然になってしまう事があります。その不自然さを回避してやり取りをする事になるのでとても為になるワークでした。

 やり取りをしているうちに対立や仲間の関係性が出てくると、セリフに意味が無くてもなんだか話の筋が見えてきて笑いが生まれてきます。
慣れてきた所で二グループに分かれて対立しているという設定をつけてみたり、やり取りをしている途中で人の出入りを加えてみたりというワークに発展させていきました。来週もこのセリフを使ってのワークが続くそうです。10回のワークでのスキルアップ。かなりの力を身につけられるのではないかと密かに期待しています。




2012年2月15日水曜日

講座情報 『演技スキルアップ講座〈シニア編〉』 ~芝居する身体になってみる~

演劇は「見るだけ」でなく、「やってみる」ことでその味わいが一段と高まります。

やってみると、とても楽しい!
そして、もっと自由に、もっといきいきと舞台で表現したくなるもの。
今回は全国的に大変な盛り上がりを見せているシニア演劇の担い手、
シニア世代に向けた演技力アップのための講座です。
高槻シニア劇団(仮称)に向けて導入となる講座です。
演劇初心者でも全く問題ありません!
楽しみながら上達できる内容です。
演技する充実感を是非この機会に体験ください!

開催日時:2月21日(火)から4月24日(火)の毎週火曜日午後2時~4時(全10回)
場所:高槻現代劇場
対象:50才以上、概ねすべての日程に参加できる方
参加費:月額6000円(2月は3000円)
定員:14名(申込先着順に受付)
申込方法:2月15日(水)午前10時より受付開始。お申し込み者氏名/ご連絡先電話番号(できれば携帯の番号)をご記入の上以下のアドレスまでメールでお送り頂くか、以下の番号までファックス、電話でお申し込み下さい。

講師プロフィール

舞台芸術集団dracomのリーダー。1971年生まれ。大阪府吹田市出身。大阪芸術大学大学院修士課程終了。2007年に京都芸術センター舞台芸術賞受賞。試みは斬新だが、技術的に優れている俳優と舞台未経験者のそれぞれの魅力を等しく引き出し、人間のそこはかとないおかしみを浮かび上がらせる丹念な演出には定評がある。dracomでの活動の他、過去には山下残振付作品やマレビトの会に出演。

お申し込み/お問い合わせ
アトリエ劇研 電話 075-791-1966(午前10時~午後6時)ファックス=075-791-1966
E-MAIL senior@gekken.net

2012年2月4日土曜日

プレワークショップ終了。

 ついに高槻シニア劇団設立のためのプレワークショップも最終日を迎えました。
今日は前半の講師であった筒井さんも来られました。
いつも通りゲームから始まり、筒井さんも参加です。
ミスをしたらゲームから抜けていくルールですが、ずっとゲームが苦手だと言われていた参加者の方が勝ち残りを決めました。
最後にきて奇跡が起きたとみんなで喜びあいました。


続いて脚本の練習です。
2回通して最終的な演出を加えて 発表となりました。
一応脚本を持っての発表でしたが、みなさんなんとなくセリフが体に落ちてきているようで
 相手の役者さんを見ながらテンポよくお話が進んでいて面白い作品になりました。
講師の山口さん曰く、稽古を重ねてきて、みなさんの伸びしろがたくさん見えた作品に仕上がったとの事でした。
もっと創作を続けてもっと面白い作品にしていきたいところですがプレワークショップということで、作品づくりはここで一区切りです。
プレワークショップを通してみなさんの作品に取り組む意欲やワークの雰囲気から高槻シニア劇団の設立につながる可能性を感じました。
少しの期間を置いて2月からまた劇団設立を見据えた新たなスキルアップ講座が開講されます。
さらなるレベルアップを計って劇団立ち上げに望んでいきます。