2013年4月10日水曜日

言葉から離れてみる。

4月9日 そよ風ペダル

なんだか久しぶりのダンス稽古です。
曲に合わせて通したのが久しぶりだからそう感じるのでしょうか。
やはり、後半の大技三つに苦戦しています。
今日はそこを重点的に練習しました。

脚本稽古は最初から途中までを止めていきながら段取りを確認していきました。
そしてなんとなく予告はされていましたが、本当に脚本を外しての稽古に入ります。
詰まっても登場人物としてお互いにフォローしつつ話を進行していく。
状況を作っていくことを体感して、その場の役柄として存在し続ける。
そんなことを目指してのワークです。
そうは言ってもセリフが出てこないと戸惑ってしまします。
目指しているのは脚本を物理的に手放すということではなく、
言葉によって作られた決まり事を手放すことではないかと。
状況と設定だけを共有して、あとはその場で思うがままに演じてしまう。
作品創作のもともとがみなさんの即興から生まれたものです。
その時の魅力を取り戻すために一度書かれているセリフへのこだわりを捨て、とらわれず思うがままに演じてみようという試みです。
そうであれば脚本が手元になくても、シーンの流れさえつかんでいればお話を進めていけるのではないか。
嘘の演技を捨てて、実感のある演技を目指す。
言葉で言うのは簡単なのですが。
何度か繰り返して、なんとなくこういうことかというのが垣間見えてきました。
大切のするのは言葉よりもその場の雰囲気をどう作るか。
その雰囲気の中に自分がどういるか、居続けるか。
ワークの深度がひとつ進みました。