2013年4月3日水曜日

脚本を要素に分けて役柄を読み解く。

4月2日 山口クラス
 
今日は稽古見学がありまして、名前を扱うゲームから始まったあと、即興のワークをしました。
同人数で2つのチームに分かれて、片方のチームの人がもう片方のチームの人に次の設定を与えていきます。
 
・チームの中での好きな人
・チームの中での腹が立っている人
・このあとの用事
・この前の用事
・家族構成
・即興の中での目的
 
これをそれぞれが決めた後に、山口さんから即興の場所と置かれている状況の説明と始まり方が伝えられて即興スタート。
 
事前に山口さんから好きと腹がたっているという関係性は強めに表現することと、目的をどう達成していくかということの演出がそれぞれの人に入っています。
それぞれがどんな設定になっているのかは見ている方は知らないのですが、関係性や目的として何がしたいかがだんだんとあからさまになっていき、しかしそれぞれが目的を邪魔しあったり、関係のせいで話がこじれたりして見ていて大変面白い即興ができあがりました。
 
脚本が与えられた時に、役者が何の要素を着眼点として役を読み解き、シーンを作っていくとおもしろくなるかが示されているように感じました。
つまりはそのシーンに出ている役柄たちがお互いどんな関係性を抱えているのか。
そのシーンの前に何があり、この後どういう風に展開していくのか。
役柄のバックボーン。
そのシーンでその役柄は何を目的に動いているのか。
これらが見えてくると自然とそのシーンで伝えたいことや面白みが見えてきます。
 
即興のワークを終えた後は前回保留になっていた次回公演に向けての話し合い。
自分たちが何を見せたいか、そして現状で何ができるのか。
初めての公演だからこそ出てくる魅力というのがあります。
この話し合いの中にその魅力の片鱗があったように感じています。