2013年8月11日日曜日

やりたいことと見えたいことのバランス。

8月6日 そよ風ペダル

体操、発声を終えワーニャ伯父さんの稽古です。
先週までやったところを配役を決めて通し稽古。
始める前に筒井さんから稽古の留意点を。
やっていくうちに気持ちが入ることによって、
しゃべり方がゆっくりになる可能性があるので注意しましょう。
みなさんがやりたいことと、お客さんが見たいものの落としどころを見つけたい。
前回公演の面白さとして、その人の素の魅力を前面に出していて
それは常にあるべきですが、次回公演への積み重ねとして
お客さんが見て、それがわかりやすいか、面白いかという意識を加えていきたい。
翻訳脚本はセリフが長かったり、日常会話から少し離れていて
朗々と語りたくなるが、それが見る方からしたらどうなのか気にしよう。
決して早口でしゃべるということではなく、自然な見やすいテンポのやり取りを探っていきます。

通し後にこれまでの稽古でお馴染みの話し合いタイム。
今日はやっかむとは何か?とつりあいのとれない夫婦について。
単なる雑談から、ふっと振り返って登場人物の関係性に戻って脚本解釈が深まります。
立ち稽古に戻って今日の追加分のシーンの稽古。
シーンの始まりは陰口的なことを離していたところに
その話題の張本人が登場して、ちょっとした沈黙が流れるというもの。
この沈黙の空気を作ってみます。
しゃべっていた人の作る空気もさることながら、
入ってきた人がどうなのか。
このようにして細かくシーンができあがっていきます。