2014年12月17日水曜日

脚本分析から役柄を創作する。

12月16日 恍惚一座

シニア劇団には珍しく座学の稽古をしています。

前回は役柄の目的と関係性について掘り下げました。

同様の流れで脚本分析のやり方が山口さんから解説されていきました。

ポイントは4つ。

①共感(役の背骨)
役柄と自分のあいだで共感できる要素、共通する性質をさがす。→役柄と自分の実感や体験をつなぐ。

②目的
そのシーンでの無意識下での目的をさぐる→奥に肯定的で具体的に実行できるいきすぎた目的で、その場面に登場している理由や動機を強くする。

③秘密
誰にも言えない秘密を作る。→役柄を演じるモチベーションとなる。

④成長 ・変化
スルーラインを見極める。→最初の状態から、どこで変化があり最終的にどうなるかをさぐる。

山口さんから例え話を交えながらポイントの話を聞いた後に前回のように役柄で集まって秘密の部分を話し合いました。

通常なら作品創作のときに役柄を演じるのは自分一人なわけで、同じ立場で話し合いができることはないわけで。

話し合いながら役柄を考えるというのは、とても稀な体験です。

自分の思いもよらなかった考えが相手の話に刺激されて生まれてきます。

脚本はただセリフが書いてあった、それを覚えてしまえば演技ができるというものではないということがしっかりと実感できた稽古でした。