2015年7月28日火曜日

セリフの因果を分析する。

 7月28日  恍惚一座
 
 
 
 
今週、富山の利賀村で山口さんのトリコAが公演をします。
そのため山口さん不在の稽古場です。 
 
来週から脚本を離して本格的に稽古をするために、今日はとことんセリフを口に出します。
 
時間もないので早口で間の間を詰めて、句読点も止めずに続けて読み合わせ。
 
何回か繰り返して口を慣らして立ち稽古に。
 
プロンプが入ればシーンが流れていくことを目指して。
 
一字一句を間違いないようにとするとなかなか難しいのですが、例えば自分の相手役のセリフが何かの問いかけであれば、それに答えるセリフが
くるはずです。
 
自分の言うセリフは何かに引っ掛かりがあって発せられます。
 
相手のセリフかもしれないし行動かもしれないし状況かもしれない。
 
どうであれ何かしらの原因があってその結果としてのそのセリフなのです。
 
そうであるならその原因さえ受け損なわなければ決して一字一句が正しいセリフではなかったとしても、受け答えをしてシーンを続けていくことはできます。
 
セリフを覚えなくていいといっているわけではなくて(最終的には脚本通りのセリフにするとして)、まずはやりとりや動きを作る稽古をするために脚本を手離すことを目指します。
 
そのために自分のセリフの原因をさぐり、相手のセリフのための原因が含まれていれば、それは必ず言うために脚本を読みとく。
 
とあるお笑い芸人の方が役者をされたとき、自分のセリフは覚えず相手役のセリフばかり覚えていたそうです。
 
これもつまりは原因を押さえてやりとりを重視して演技をしているということですね。
 
来週までにセリフを我がものに。
 
頑張りましょう。