2015年11月17日火曜日

物語の原型(ネタバレ注意)

11月17日 恍惚一座 担当 梶川

ラジオ体操と名前を使ってのゲームの後、これからの劇団活動についての話し合いをしました。

4月23日(土)予定で発表会をすることを決めまして、どこで発表するかという話題に。

スタッフは呼ばない、白黒でチラシを作る、終日で場所を借りて二回公演するなどなど。

カフェ公演で食事も出すという案も出ております。

さて、どうなるでしょう。

発表とは言っても、作品がないと始まらないわけで、創作作業にかかります。

劇団員の一人が即興で作ったものをあらすじとして文字に起こされていて。

折角なんでここに載せます。

もしかすると発表会の原型になるので後々ネタバレとなるかもしれませんが、それでもいいという方はご覧ください。

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11月17日のエチュードまとめ

豪雨時の避難所に、それぞれ大事な物を持った人々が集まってくる。不安な状況下、大事な

物をめぐる顛末。すると人間関係にも変化が!?

●避難所 A

(登場人物) (大事な物)

避難者1宗教者   聖書

2ピアノ教師   十個の指輪

3西川  

4男(独身)   埋蔵金の地図

避難者四人とも、それぞれ単身で避難してきている。

避難者1は宗教者らしく聖書を持っており、他者に「神様に守られている」と説く。

4は埋蔵金の場所の地図を持ってきたと話し、3が発掘に協力をしたがると、4は快諾する。

3は、自宅住所を話すうちに、宗教者から「村本さんですね?」と聞かれて肯定するも、実は「西川」であった。

2ピアノ教師は美しい十本の指に豪華な指輪をしている。

1宗教者は金品など無意味だと批判するが、埋蔵金がでたら教会に寄付するといわれ態度を変える。

●避難所 B

母  昔の恋人の写真

姉  愛犬 タロウ

弟 スマホ

嫁(弟の妻) ウェディングドレス

一家揃って避難所へ。姉は愛犬タロウを連れ、えさを持ってこなかった嫁をせめる。母は無用なウェディングドレス持参の嫁をしかる。しかし外へ逃げ出した犬を嫁が連れ戻し、ドレスで犬を拭くと、母と姉は嫁をみなおす。

スマホばかりみている弟は、嫁にとがめられ、顧客の資金を投資し失敗したと一同に打ち明ける。

もめる中、母が持ち出したのは父の遺影ではなく、見知らぬイケメンの写真とわかる。姉と嫁は、父の位牌を家にとりにかえるよう弟に命じる。自分に似たイケメンの写真にショックを受けた弟は大雨の中へ飛び出していく。

●避難所 C

夫  祖父のベレー帽

妻  退職金の貯金通帳

女性1  乳児

女性2  犬(ルル)の赤ちゃん

避難所で、夫婦が持ち出したものを見せあっている。

妻は夫の退職金が入った貯金通帳、しかし印鑑は忘れた。

夫が祖父のベレー帽とお守りをみせると、妻はあきれる。

そこへ、乳児を抱いた母がやってくる。赤ちゃんは泣きやまない。夫婦も一緒にあやす。すると、大事そうに赤ちゃんを胸に抱いたような女性があらわれる。しかし人ではなく、犬の赤ちゃんだった。子犬がなくので、夫婦は閉口する。

避難所に連れてきてはいけないと思い、夫婦は飼い犬を自宅においてきたのだった。飼い犬を連れにいこうかと思案をはじめる。だが風雨は激しく、帰宅はむずかしかった。