2016年10月21日金曜日

自分と違う人物を生きる

1020 WakuWaku 担当 土井
13時から抜き稽古です。 今日も音響さんが来られています。2幕を13時から、14時からは3幕の初めから。斎藤と黒田はお互い安心して喋れる関係。黒田の座る場所が変わるだけで絵の変化が生まれます。
 
自分とは全く違う鈴村の役作りに悩むタンポポさん。実は芝居をやりたいと思った理由は「自分と違う人間を生きてみたいから」でしたね。今の苦しみがいつか楽しさに変わる事と信じています。
悦子は黒田との会話の中で独り言を云いながらも相手に聞かせたいような台詞が幾つかあります。
悦子は斎藤が何を返してくるか想定して話しかけますが、返事がありません。それからの会話には徐々に「間」が入ります。



ここからも独り言の部分がありますが、反対に斎藤の言葉尻を捉える部分もあります。山本、鈴村は麻雀を手に触りながらも頭は悦子たちのやりとりでいっぱい。そのリアクションは良くなっています。黒田は余裕を持ちながらも思考をめぐらしています。
斎藤が出て行く前、お茶が美味しいと感じる事ができる心境に変化しています。飲む場所も変わりました。

ラストシーンは皆が別の事をしながらも本筋の台詞が聞こえ、それにリアクションできるように。そして一瞬の静寂を使い、仕切り直しをします。



16時より1幕。
舞台に置くカバンの位置を手前にセットしてみました。これも位置の違いで絵も演技も変わります。永遠の命題「台詞が重くならないように」。

台詞は一拍間をとることで、後の台詞が引き立ちます。軽さはあるけど、とても楽しいわけではない感情、重たいものを裏に隠しながらの楽しさ。でも「重く」ならないで。
「おおっ!」「えー!」の感嘆詞、二人の反応は違います。大町と宮田はメモを奪い合いながら自然に台詞を云えたらいいですね。静寂の後に漂う暗い空気を漂わせないように。




来週の稽古がラストです、今日言われた事を忘れずに、次回に積み上げて行きましょう。まず台詞はしっかりと覚え、「人物を生き、相手に働き掛け」ましょう。
来週は、1幕今回の続きから。2幕悦子が出て来る前から。3 鈴村と山本の場面から稽古を始めます。
スケジュールは追ってメール致します。いよいよラストスパート。ご自身・ご家族ともに健康で。